2026年6月3日(水)
テレビ東京の土曜日深夜の映画番組「サタシネ」で放映を録画しておいて観ました。
1996年の米法廷サスペンス映画。グレゴリー・ホブリット監督。リチャード・ギア主演。他にリーラ・リニー、エドワード・ノートン等出演。
リチャード・ギアとエドワード・ノートンの演技が秀逸。最後に真実が明らかになるのですが、最初から最後まで映画の世界に浸っていました。名作品でした。
作品紹介(映画コムより)
野心家の弁護士が担当した、ある事件の顛末を描く法廷サスペンス。意外性に富んだストーリーの妙と、それを生かす巧みな演出と演技が見もの。「シャーキーズ・マシーン」の原作者として知られる作家ウィリアム・ディールの同名長編小説(福武文庫・刊)を、「ハッスル」「シシリアン」のベテラン、スティーヴ・シェイガンと「コピーキャット」のアン・ビダーマンが4年がかりで脚色。監督には『ヒルストリート・ブルース』『L.A. Low/7人の弁護士』『NYPD/ブルー』などのTVドラマシリーズを手掛け、これが初の劇場用映画となるグレゴリー・ホブリットが当たった。製作のゲイリー・ルチェシとエグゼクティヴ・プロデューサーのハワード・W・コッチ・ジュニアは、「バーチュオシティ」のコンビ。撮影は「ライジング・サン」のマイケル・チャップマン、音楽は「ウォーターワールド」「陪審員」のジェームズ・ニュートン・ハワード、美術はジャニーヌ・クラウディア・オップウォール。編集はホブリットのTV時代からのコンビであるデイヴィッド・ローゼンブルーム、衣裳は「あなたが寝てる間に…」のベッツィ・コックスがそれぞれ担当。主演は「トゥルーナイト」のリチャード・ギア。共演は「コンゴ」のローラ・リニー、レオナルド・ディカプリオに決まりかけた役を射止めて本作でデビューしたエドワード・ノートン、「ザ・シークレット・サービス」のジョン・マホニー、「キルトに綴る愛」のアルフレ・ウッダード、「ファーゴ」のフランセス・マクドーマンドほか。
ストーリー(映画コムより)
冬のシカゴ。大司教ラシュマンが自宅で全身をナイフで刺されて殺され、事件直後、現場から血まみれで逃亡した19歳の青年アーロン(エドワード・ノートン)が逮捕された。マスコミに注目されて華々しく活躍する弁護士マーティン(リチャード・ギア)は事件を知るや、自ら彼の弁護を無償で引き受けた。アーロンは数年前、路頭に迷っていたところを大司教に拾われて以来、ミサの手伝いをする侍者として仕えてきた。彼はマーティンに、父親も同然の大司教を殺すはずはないと言う。アーロンは事件当日、何者かが現場にいたようだと言うが、彼の記憶はそこで途絶えていた。第三者が現場にいたか否かも定かでなく、マーティンは裁判に勝つためアーロンに、裁判中はただ無心な顔でただ座っているようにと指示する。初公判が開かれたが、州検事ショウネシー(ジョン・マホニー)が指名した担当検事は、マーティンのかつての弟子で恋人でもあったジャネット(ローラ・リニー)だった。彼女はアーロンを第一級殺人罪で告訴する。マーティンは完全黙秘で時間を稼ぎ、その間に精神科医アーリントン(フランセス・マクドーマンド)に、マーロンの失われた記憶の分析を依頼した。さらに彼は、死体の胸に刻まれていた“B32‐156 ”という文字からヒントを得て、大司教が川岸の宅地開発を中止に追い込んだことで投資家たちから恨まれていたことを知る。この開発には州検事も一枚加わっていたらしい。だが、それを証言しようとしたやくざ者のピネロ(スティーヴン・バウアー)は間もなく水死体で発見された。同じ頃、ジャネットは“B32‐156 ”が教会の図書につけられた記号であることを突き止めていた。該当する『緋文字』の頁には、アーロンが大司教を恨んでいたことを暗示する文が記されていた。ジャネットは次々と物証を突きつけるが、マーティンはその場に第三の人物がいた可能性を主張して立ち向かう。一方、アーリントン女医は度々アーロンと面接し、精神分析を進めていた。ある時、彼の恋人で、事件後に姿をくらましたリンダという少女の名前を出すと、彼は激しく動揺し頭痛を訴える。また、マーティンはアーロンの部屋に忍び込んでいた青年アレックスから「悪魔祓い」の模様を収めたビデオテープの存在を聞き出した。そこには、人々から敬愛されていた大司教の、法衣の下に隠された思いも寄らぬ行為が映し出されていた。不純な性行為を強要され、大司教に憎しみを抱いたアーロンが真犯人だったのか? 事件は川岸開発絡みではなかったのか、というマーティンの推測はあえなく覆された。第三者の存在を立証しようとしていたマーティンはアーロンに完全に裏切られていたと思い、拘置所の彼に詰め寄る。アーロンが再び激しく動揺した次の瞬間、彼の態度は豹変し、マーティンに暴力を振るって恫喝した。アーリントンは、彼は二重人格で、事件は“ロイ”という別の人格が現れた時に行われたのではないかと言う。争点を精神異常に切り換えることはできないため、マーティンは証拠のテープをジャネットに届け、検察側から提出せざるをえない状況に仕向け、大司教の別の顔が白日の下にさらされた。最終公判でマーティンは、わざとジャネットに激しくアーロンを追求させ、彼を追い詰めさせる。その時、“ロイ”の人格が現れてジャネットに暴力を振るい、法廷は騒然となった。ショート判事(アルフレ・ウッダード)は裁判の中止を命じ、アーロンは精神異常者として病院に収容されることになった。拘置所の彼にそのことを告げたマーティンが帰りかけた瞬間、彼は恐ろしいことに気づいた。「“ロイ”は存在しなかったのか?」と聞くマーティンに、彼は哄笑しながら「初めから存在しなかったのは“アーロン”の方だったのさ。リンダも俺が殺した」と衝撃の告白をした。二重人格は彼の巧妙な芝居だったのだ。だが、もう全ては遅い。外に出たマーティンは、呆然として立ち尽くした。
ストーリー(ウィキペディアより)
シカゴの弁護士マーティン・ベイル(リチャード・ギア)は、目立ちたがりで、世間の注目を集めるクライアントを無罪にするためには法律上許される範囲ギリギリの詭弁を駆使して何でもする。ある日、彼はケンタッキー州出身の19歳の青年アーロン・スタンプラー(エドワード・ノートン)が逮捕されたというニュースを目にする。教会のミサの介添え役を行い聖歌隊にも所属する彼は、敬愛するラシュマン大司教を惨殺した罪で起訴されていた。ベイルは、この事件を無償活動のチャンスだと考え、すぐさまアーロンに自分に弁護を依頼するように持ちかける。郡立拘置所でアーロンと面会するうちに、ベイルは依頼人の無実を確信するようになり、ベイルのかつての恋人でもあるジャネット・ヴェナブル検事(ローラ・リニー)を悩ませることになる。
裁判が始まると、ベイルは、腐敗した州検事(英語版)のジョン・ショーネシーをはじめとする街の有力者たちが、教会所有の土地での開発を行わないというラシュマン大司教の決定により、最近、不動産投資で数百万ドルを失ったことを知る。さらに、その結果からか、ラシュマン大司教は密かに多数の殺害予告を受けていたのだった。元介添え役の少年から、アーロンも関与するビデオテープについての情報を得たベイルは、大司教のアパートを捜索し、アーロンが他の10代の少年やリンダ・フォーブスという10代の少女と一緒に性行為を行っている様子を撮影した、ラッシュマン大司教のVHSテープを発見する。しかし、この証拠を提出すれば、アーロンは陪審員の同情を得られるが、ジャネット検事が立証できなかった殺人の動機も与えてしまうというジレンマに陥ってしまう。
ベイルがアーロンに嘘をついたことを非難すると、アーロンは泣き崩れ、突然、"ロイ"と名乗る暴力的な人格へと入れ替わる。"ロイ"は大司教殺害を自白し、ベイルを脅すが、すぐに消極的で内気な性格の"アーロン"へと再び戻り、人格が変わったことを覚えていないようだった。まさに彼がベイルに伝えていた「時が消えた」の正体がそこにあった。彼の記憶喪失を調べていた神経心理学者のモリー・アリントンは、アーロンが典型的な多重人格であり、父親とラシュマン大司教による長年の肉体的虐待や性的虐待が原因だと確信し、ベイルに伝えた。しかし、ベイルは、裁判中に答弁の変更や心神喪失による責任能力の有無を訴えること、その証明も含めて認められないことを知っているので、この話を聞きたくなかった。
ベイルは、ラシュマン大司教の小児性愛やアーロンの多重人格について、答弁を変更せずに証明しようと躍起になる。また、一計を案じセックステープをジャネット検事に届けさせる。それは、彼女がショーネシーと上司のバド・ヤンシーから何としても有罪判決を引き出すように強い圧力を受けているため、テープの送り主が誰であるかを悟り、動機の証拠として利用することを確信していたからだった。
次の公判で、ベイルはショーネシー州検事とヤンシーが、別の青年から提出されたラシュマン大司教に対する性的虐待の告発を握り潰したという証拠を提示した。また、アーリントン博士の証言を通じ、アーロンの多重人格を陪審員に伝えようとする。さらに、ベイルはアーロンを証言台に立たせ、ラシュマン大司教から受けた性的虐待について丁寧に問いかける。反対尋問でジャネット検事から厳しく問い詰められたアーロンは法廷の場で"ロイ"へと入れ替わり、彼女に襲いかかった。「誰か近づいてきたら首をへし折るぞ」と脅すも、裁判所の執行官に取り押さえられ、拘置所に戻されることとなった。ショート判事は陪審員を解任して非陪審審理(英語版)へと変更し、被告人を心神喪失を根拠に無罪、身柄を精神病院に委ねることとした。審理無効となり敗訴したことと、ラシュマン大司教の犯罪を公にしてしまったことで、ジャネットは職を失ってしまう。
ベイルは独房にいるアーロンを訪ね、裁判の中止を伝え、精神病院に収容されるがすぐに出てこられるだろうと裁判の勝利を二人で喜ぶ。アーロンは法廷での出来事を全く覚えていないと言い、またしても「時が消えた」と言う。ベイルが帰ろうとしたとき、彼はベイルに「彼女の首が無事であることを祈っていると伝えてくれ」とヴェナブル検事に詫びるように頼む。しかし、「時が消えた」のであれば覚えていないはずだとベイルは気付く。再度ベイルと対峙したアーロンは、多重人格を偽っていたことを明かす。吃音がなくなった彼は、ラシュマン大司教や恋人のリンダを殺したことを自慢する。ベイルが"ロイ"はいなかったのかと尋ねると、ロイは「"アーロン"がいなかった」と答える。茫然自失となったベイルは、独房からロイに嘲笑されながら、裁判所を後にする。