2026年3月7日(土)
友人に紹介してもらって読んだ「今夜、喫茶マチカネで」で僕の好きなタイプの作家だと感じて、増山実の作品をいくつか読むようになりました。
本作品の主人公は落語の世界に魅せられて弟子になる20代の女性の物語です。彼女の落語家への成長の物語であり、落語の持つ奥深い世界の魅力の詰まった作品でした。
2019年12月、角川出版。350ページ。
作品紹介(カドカワのサイトより)
人はいつだって、誰かを待っているんやね。
人はいつだって、誰かを待っているんやね。
大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。師匠不在の中、一門を守り、師匠を待つことを決めた甘夏と二人の兄弟子。一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見――。苦境を打開するため、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜に「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」を行うことを思いつく。寄席にはそれぞれに事情を抱える人々が集まってきて――。