2024年5月26日(日)
映画専門チャンネルのムービープラスで放映を録画しておいて観ました。
2021年のアイスランド、スエーデン、ポーランド合作の映画。パルディミール・ヨハンソン監督。ノオミ・ラパス主演。他にヒナミル・スナイル・グブズナソン等出演。
舞台は北極圏の火山島アイスランド。荒唐無稽の話ですが、悲哀さえ感じるドラマ映画でした。
僕の本作品の評価は5点満点で3.7です。
作品紹介(映画コムより)
アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた羊ではない何かを育て、やがて破滅へと導かれていく様を描いたスリラー。「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」などの特殊効果を担当したバルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作。
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子どもを亡くしていた2人は、その「何か」に「アダ」と名付け育てることにする。アダとの生活は幸せな時間だったが、やがてアダは2人を破滅へと導いていく。
「プロメテウス」「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパスが主人公マリアを演じ、製作総指揮も務めた。アイスランドの作家・詩人として知られ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の歌劇脚本を手がけたショーンがヨハンソンとともに共同脚本を担当。
ストーリー(ウィキペディアより)
霧に包まれた山間で群れをなす野生の馬たちは、何かが近づいてくる気配を感じ動揺している。その何かは家畜小屋を訪れ、中にいる羊たちを怯えさせる。
そこで牧羊を営んでいるマリアとイングヴァルの夫婦は、娘を亡くしてから二人きりで静かに暮らしている。ある日、二人は一頭の羊の出産に立ち会う。だが、産まれてきた子羊は頭部から右半身が羊、左半身から下半身が人間という獣人であった。戸惑う二人だったが、その愛くるしい容貌から、死んだ娘と同じくアダと名付け、大切に育てていく。
ある日、イングヴァルの弟であるペートゥルが仲間に捨てられ、イングヴァルの家に帰って来る。そこでペートゥルはアダの存在に気付き、不快感を抱く。夫婦はアダと三人で暮らすことに幸福を見出しているにもかかわらずペートゥルはアダを嫌悪し、夫婦が寝ている隙にアダを連れ出して殺そうとする。しかし、思いとどまったペートゥルはアダとともに帰宅する。それ以来、ペートゥルは愛をもってアダと接する。一方、アダを産んだ母羊は、アダに対する母性が捨てられず、家の周りから離れずに鳴き声を出してアダを頻りに呼ぶ。アダを溺愛するマリアは母羊が疎ましくなり、ついには銃で殺してしまう。
その後、三人はハンドボールを観戦して盛り上がり、試合が終わると酒を飲みながらビデオを見る。そのビデオはペートゥルが若かりし頃、バンドのボーカルをしていた際に制作されたミュージック・ビデオだった。三人はダンスに興じ、羽目を外す。その間、外に出ていたアダは、何かが牧羊犬を殺し銃を盗んでいく様子を目撃する。一方、疲れたイングヴァルは眠ってしまうが、その隙を狙ってペートゥルはマリアを誘惑する。ペートゥルは拒否するマリアに、母羊を殺すところを見ていたと告げ、そのことをアダに話すと脅し関係を迫る。マリアは屈すると見せかけて、ペートゥルを物置部屋に閉じ込める。
翌朝、マリアは家を出ることにしたペートゥルをバス停まで送っていき、当面の金をペートゥルに渡す。その間に目覚めたイングヴァルは、故障して置き去りにしたトラクターを修理しにアダを連れて出かける。その帰り道、イングヴァルは盗まれた銃で首を撃たれ死ぬ。彼を殺したのは、アダの本当の父であり、頭部が羊で体が人間という獣人であった。獣人は、イングヴァルの死に涙を流すアダの手を引き、山へ消えていく。
帰宅したマリアは、夫とアダがいないことに気づき探し回った末、血を流して死んでいるイングヴァルを発見する。そしてアダも失ったことを悟り、絶望の淵に突き落とされる。