中国映画「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」 | ソンブーンのブログ

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2024年2月4日(日)

 

映画専門チャンネルのムービープラスで放映を録画しておいて観ました。

2020年の中国ドラマ映画。チャン・イーモウ監督。チャン・イー主演。他にリュ・ハオツン、ファン・ウエイ等出演。

毛沢東の文化大革命によって人生を流転させられた人は多くいた。主人公もその一人で、彼の娘を想う気持ちが一途で胸を打ちます。

僕の本作品の評価は5点満点で3.8です。

 

作品紹介(映画コムより)

北京2022冬季オリンピック・パラリンピックで開閉会式の総監督を務めたことでも注目を集めた巨匠チャン・イーモウ監督が、映画をめぐるさまざまな思いを描いた人間ドラマ。1969年、文化大革命下の激動の中国。造反派に抵抗したことで強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚となり、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、「22号」という映画の本編前に流れるニュースフィルムに娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取った男は、娘の姿をひと目見たいという思いから強制労働所を脱走し、逃亡者となりながらフィルムを探し続ける。男は「22号」が上映される小さな村の映画館を目指すが、ある子どもが映画館に運ばれるフィルムの缶を盗みだすところを目撃する。フィルムを盗んだその子どもは、孤児の少女リウだった。「最愛の子」「山河ノスタルジア」のチャン・イーが主人公の男を演じ、少女リウ役を本作でデビューを飾ったリウ・ハオツン、村の映画館を仕切るファン電影役を「道士下山」などで知られるファン・ウェイが演じる。

 

ストーリー(ウィキペディアより)

1969年、文化大革命の最中の中国。砂漠を超えて一人の男が小さな町にたどり着いた。数ヶ月に一度の映画上映が終わった直後で、何巻もある映画フィルムの缶をバイクに積む配達員。フィルムは明日、砂漠の彼方の隣り町まで運ばれて上映されると確かめる男。

暗がりから現れ、バイクからフィルム缶を一缶だけ盗む浮浪者のような少女。少女を追った男はフィルム缶を取り戻したが、配達員のバイクは走り去っていた。隣り町までフィルムを届けようと砂漠の一本道を歩き出す男。だが少女に殴られて昏倒し、フィルム缶は奪われた。

翌日、隣り町で少女を捕らえ、フィルム缶を映画館の館主ファンに渡す男。男の目的は映画ではなく、一緒に上映されるニュース映像だった。ニュースには男の一人娘が映っているのだ。6年前、男は地元の権力者に睨まれて些細な罪で囚われ、労働改造所に収容された。妻には離婚され、今年14才になる一人娘とも一度も会っていない。その娘がニュースに出ていると聞いた男は、娘をひと目見るために脱走したのだった。

少女がフィルムを狙うことにも事情があった。この町の住人である少女は父親に捨てられ、母親に死なれ、幼い弟と二人暮らしの孤児だった。読書好きな弟のために明るい電気スタンドを借りたが、映画フィルムで作られた笠が不注意で燃えてしまった。映画フィルムで照明の笠を作ることは、この辺りの流行だったのだ。電気スタンドを貸した少年は仲間と共に、笠を返せと姉弟を責め立てた。少女は新しい笠を作るために、隣り町まで映画フィルムを盗みに行ったのだった。少女の事情を知って同情する逃亡犯の男。だが、男が脱走してまで見ようとしたニュース映像は、缶からこぼれて地面を引きずられ、絡まった塊として町に到着した。

ニュース映像といえども紛失すれば責任問題だ。フィルムを洗えという逃亡犯の言葉に奮起したファンは、映画を見たい町の人々を総動員して、絡まったフィルムをほぐし、洗い、乾かして復元した。誰よりも熱心に手伝う逃亡犯。そんな男にファンは上映後の無人の映画館で、たった一秒の一人娘の映像をエンドレスで見せてやった。だが、保安員(警察)への通報も忘れていないファン。逮捕に来た保安員たちに気づいた男は逃げ出したが、代わりに少女が捕われたことに気づいて映画館に引き返した。

翌朝、連行される前にファンと話し、劇場にあったフィルム製の笠を少女に譲るよう頼む男。承知したファンは男に、一人娘の映ったフィルムを2コマだけ切り取って渡した。しかし、そのフィルムを砂漠に投げ捨てる保安員。男は、見送る少女がフィルムを拾ったと信じて引き立てられて行った。

2年後。釈放されて姉弟の家を訪ねる男。残念ながら少女が拾ったのはフィルムの包み紙だけだった。しかし、孤独な男と孤児の姉弟には、新しい家族ができたようだった。