日本映画「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」 | ソンブーンのブログ

ソンブーンのブログ

ブログの説明を入力します。

2024年1月2日(火)

 

BSテレ東で放映を録画しておいて観ました。

1985年の松竹映画。山田洋次監督・原作。渥美清主演。レギュラーメンバーに加えて、樋口可南子がマドンナ役で出演。

僕の本作品の評価は5点満点で3.7です。

 

ストーリー(ウィキペディアより)

寅次郎の夢。囲炉裏端、白装束で差し向かい、白米の夕げをとるおじいとおばあ。心痛な面持ちの一同。ただならぬ雰囲気に行方を問う子、おっ母の「極楽のような幸せな国」へとの答えも信じらず泣きじゃくる。芝又村では国司の命により姥捨てが行われているのだ。憤る一同におじいは、「一番辛いのは自分達を捨てにいく寅吉ではないか」とたしなめる。じっと座っていた寅吉は「雪にならぬうちに」と弟の博を促し支度を始める。博は親を捨てることに躊躇するも寅吉に一喝され観念する。博の背負子に念仏を唱え乗るおじい。寅吉は母を気遣いながら乗せようとするが重さにひっくり返ってしまう。駆け寄る一同、じたばたする寅吉。行商のおばちゃんの背負い籠に凭れているところを起こされ夢から醒める。

長崎県五島列島を旅していた寅次郎は、道で転んだ老婆を手伝った縁で、家で温かいもてなしを受ける。しかし、老婆は突然具合が悪くなり、翌未明に急死してしまう。老婆の最期に立ち会い、その墓掘り[1]をした寅次郎は、東京から葬儀に駆けつけた老婆のたった一人の孫娘・若菜(樋口可南子)に声を掛けられる。老婆の最期の様子を聞きたいという若菜と連絡を取り合うことを約束した寅次郎は、その晩泊まった宿で、若菜の悲しい生い立ち・母親のつらい自殺について聞き、天涯孤独な若菜に深い同情心と淡い恋心を抱きながら、故郷の柴又に帰る。

若菜から礼状が届くと、直ちに寅次郎は記されていた住所を頼りに彼女のアパートを訪ねる。そこで、老婆の思い出話に花を咲かせながら、写植という手に職を持った若菜が失業中で、就職活動にも苦戦している事を知った寅次郎は、タコ社長や博に掛け合って就職の世話を頼み、無事に若菜は印刷会社に就職する。

さて、寅次郎は、若菜と同じアパートに住み、司法試験の勉強をする民夫(平田満)と知り合う。民夫は、裁判官を目指しながら遠山の金さんも知らない堅物の青年だが、さほど口をきいたこともない若菜に密かに想いを寄せていた。そのことを知った寅次郎に軽くからかわれ、恋愛という慣れない経験に心をこじらせてしまった民夫は、大学[2]の恩師の牛山教授を訪れて解決を図るが、もちろん解決策は得られない。

寅次郎に柴又に招かれた若菜は、様々な人の温かいもてなしを受け、博にも就職あっせんの礼を言って帰途につく。柴又駅まで見送りに来た[3]寅次郎は民夫が若菜に心を寄せていると言うが、若菜は既にその事実を知っていた。自分の感情に素直になれず、若菜に会うと「怖い顔」をするという民夫のことをあまりいじめないであげてほしいと言う若菜の言葉に、寅次郎はある決心をする。心中複雑ながら、自分の恋心を封印して、民夫と若菜の関係を取り持とうというのだ。

寅次郎は、民夫を呼び出して恋のイロハを教え込み、民夫と若菜のデートを画策する。寅次郎の指南のおかげもあり、初デートは会話も弾みうまくいき、民夫はアパートの若菜の部屋に誘われる。若菜は正直に自分の過去を告白し、そんな自分でよければ民夫を受け入れてもいいと言う。しかし、前夜緊張のあまり一睡もしていなかった民夫は、その告白の最中に眠ってしまい、若菜の機嫌を損ねてしまう。そのことを寅次郎に相談すると、女の気持ちが分からない奴は死んだ方がいいと言われる。それを真に受けた民夫は、失意のうちに秋田鹿角に帰郷し、行方不明になる。元気のない民夫から連絡を受け、あわててアパートを訪れた教授に状況を聞いた若菜は、民夫の書き置きのことも心配になって、寅次郎たちとともに秋田にやって来た[4]が、夏のスキー場で無事に見つけ出す。リフトの上から若菜の想いを伝える寅次郎とそれにうなずく若菜に、あっという間に民夫は立ち直り[5]、一件落着する。

その後、民夫からとらやに手紙が届く。寅次郎の言う「豊かな教養と伸びやかな精神」を持っていない自分は法曹には向かないと司法試験を諦め、既に持っていた資格を生かして中学校の教師になるという文面であった。民夫のどこか少年みたいな精神は教師に向くだろう、若菜ともさくらと博のようないい夫婦になれるだろうと、とらや一家は祝福する。

再び上五島の天主堂を訪れた寅、近くまで商売で来たと神父様に挨拶すると「そうそう、ポンシュウさんはお元気ですよ」驚く寅に駆け寄るポンシュウ。聞くと、墓穴を掘って以来商売でツキがなく、つい出来心で教会の銀の燭台を盗んでお縄になるが、神父は「私が差し上げたものです」と庇ってくれた、その言葉に心を入れ替え恩返しのために教会の『寺男』として働いているという。(レ・ミゼラブルのパロディ)寅は神父様にお礼を述べ一生奴隷としてコキ使ってくれと頼む。神父はポンシュウを迎えに来たものと思っていたので面食らい、ポンシュウは共に許しを乞うてくれと寅にすがる。寅は振り向き「ポンシュウさん、貴方にも神のお恵みがありますように」と言い胸元で十字を切り去っていく。追いすがるポンシュウ。美しい上五島の内浦、そんな二人をマリア像が優しく見下ろすのであった。