9月9日(金)
本号は全部で560ページ。特集は、「結婚Black & White」と題した7人の作家による読み切り短編小説群です。結婚を肯定的にとらえるか、否定的にとらえるかは、既婚者でも未婚者でも随分差があります。
他人同士だった者同士が同居して、家族になっていくということは、考えてみれば、摩擦や違和感・葛藤が生まれて当然だと思います。そういう煩わしさを乗り越えることができるか、どうかが鍵だと思います。
特集の7つの短編小説の中では、成田名瑠子の「いつか、二人で」という短編小説に共感を覚えました。
新婚旅行以来の長旅にでかけようとする老夫婦の物語です。酸いも甘いも経験して、お互いに老境に入った夫婦の旅はいいもんだと思いました。
本号から新連載となった今野敏の「変幻」と増田俊也の「刑事が抱いた月」のどちらも次が読みたくなる、いい出だしの連載スタートでした。どちらも刑事ものです。
毎号楽しみにしている、岡崎大五の「世界満腹食べ歩き」第15回は、モロッコです。クスクス・タジン料理・シシケバブです。アラブの異国情緒たっぷりの料理がオンパレード。結構旨そうですね。
池永陽の「いちまい酒場」の今回は「姥桜が咲いた(前編)」です。今回の主人公は、昔美人だった64歳で、脳卒中の後遺症の残る夫を一人で介護中の主婦です。昔美人でモテた人というのは、やはり見た目にこだわりがあるようですね。