8月3日(月)
本号は、全部で502ペ ージ。特集は「推理小説的世界」と題した9名の作家達の読みきり短編小説群です。
那須塩原温泉への1泊2日の旅のお供として、本小説雑誌を持参して、バスやホテルの部屋で読んだのですが、どうも旅そのものが中心であり、灼熱の気温のせいか、9名の作家達の小説に秀逸さを感じることなく、読み終えてしまいました。
連載ものでは、次の作品がとても良かった。
飯島和一の「翼人のかたみ」第8回 江戸時代の郡上八幡藩(岐阜)藩主の悪辣な農民からの年貢収奪に、怒りを覚えた農民による決死の幕府への直訴の物語。いつの時代にも強欲な権力者がおり、それに対抗する為の庶民の結束は一幅の絵になりますね。
月村了衛の「カーガー」第5回 カーガーこと景村の超人的な戦い。この小説に書かれているように、中国政府が養成している人民解放軍の特殊任務部隊が、平和ボケの日本に侵入してきたらと考えると、本当に空恐ろしい。
原田マハの「暗幕のゲルニカ」第19回 主人公がバスク地方の独立派テロリストに拉致され、監禁されてしまうという予想もしなかった展開。