乳がんで旅立たれた患者さんは
旅立つその日まで泣き言ひとつ言わず
いくつもの試練を乗り越えてきました
やりたいことがたくさんあり
治療を受けながら
一つずつ叶えていきました
命に限りがあることを
誰もが知っていて
それが近づいていることも
みんなわかっていて
それぞれの思いを持って
彼女に接していました
お母さんから
「明るく前を向いて生きていきます」
と手紙をいただきました
患者さんも強かった
お母さんも強い
主治医になって
一年半の間に
何度もお母さんから電話をいただき
「治療が効かなかったら死んでしまうの?」
「覚悟はできている」
とお気持ちを聞いてきました
子が先に逝く
お母さんの悲しみを
「わかる」とは言えないけれど
これからも支えていきたいと思います