病気がわかったとき
治療がうまくいかないとき
治療ができなくなったとき
病気が進んだとき
あらゆる場面で患者さんの気持ちが動きます
近くにいるご家族も同じです
受け入れるという言葉が
医療現場で簡単に使われますが
私ががんを告知され
治療方針に悩み
手術を受けた後も辛かった時
決して「受け入れた」わけではなかったのですが
受け入れている〜ように扱われ
それが嫌だったので
自分はこの言葉をあまり使いません
患者さんや
患者さんを支えているご家族の思い、気持ち
実際にお話ししてくださることはもちろん
聞こえないけれど目に見える気持ち
聞こえないし
目にも見えないけれど
近くにいて感じる思い
そこを一歩踏み込んで
私はサポートをしています
担当の訪問看護師さんに
普段の関わりについて尋ねると
関わっていない
という返事でした
入居したときから
表情がかたく話しかけづらい
心を開いてくれないから踏み込めない
と言っていました
突然難病を患い
どんどん進行して
日常動作ができなくなり
やがて命が尽きることを知ってしまった患者さん
生きる術はあるけれど
それを選択しない決めていて
ご家族もその意志を尊重している
辛くないはずない
ご本人と話すと
涙を流していろんな話をしてくださった
奥様と話すと
涙を流して気持ちを教えてくださった
自分もそうだった
話しても解決しないけど
聞いてもらうことで
ほんの少しらくになる
何もしないよりいい
患者さんは
何もできなくなってしまって
寝たきりになり
何をするのも人の手が要るようになり
情けないし
迷惑かけて生きているのが嫌だと言う
1日が異常に長く
朝にはまた1日が始めると絶望すると
何かできるはず