大まかに
医療が必要な方は病院
介護が必要な方は施設 で過ごします
そのどちらも必要な方にも
様々な施設があります
そういった施設には看護師さんがいます
17.18時頃までいる施設
24時間いる施設
そこはいろいろなので
患者さんに合った施設を選んでいきます
私達、訪問診療医にも
そういった施設から依頼があります
かなり医療度が高い施設での出来事です
患者さんの訴えが私まで届かず
定期診療に行った際に
いきなり怒鳴られました
「来てくれといったのに
来てくれなかっだじゃないか
もういい!帰れ」
腹痛が続き
便通も悪く
「先生に診てほしい」と何度か言ったそうです
しかし
クリニックか私に電話でお知らせいただかないと
伝わりません
それは施設スタッフの仕事です
ご家族が頻繁に面会されていれば
ご家族からお知らせいただけることもありますが
たいていは施設スタッフの役割になります
その日診療に同行している看護師は
この数日、この患者さんの担当をしていなかった
ということで何も知らないと
では、記録を確認してください
記録には
腹痛を訴えていること
食事が取れないこと
が書かれていましたが
医師への報告や往診依頼があったことは
記載がなく
みんなが
「なんか知ってる?
えー?痛いって言ったのいつ?
すぐ治ったんじゃないの?」と
単なるおしゃべりを始めました
この方は腸管の一部が狭窄していて
排便コントロールが必須です
そこはこれまでも共有してきたので
分かってはいたと思うのですが
医師が不在の施設で
看護師が主となって医療を提供する
とても素晴らしい取り組みだと思いますが
自己判断で軽症としてしまったのか
観察のポイントがわかっていないのか
わかりませんが
報告すべき症状や異常を報告しない
できない
これは施設看護にはあってはならないことです
私達訪問診療医側は
◯いつでも
◯言い安い
この2点は守ってきているだけに
なんとも悔しい出来事でした