膵臓がんの男性
奥さんと二人暮らしで
訪問診療を受けています
紹介病院から緩和ケア病棟へ紹介され
面談も済ませています
初診の時にその話を伺うと
「一人でトイレに行けなくなったら
緩和ケア病棟に行くよ」
そう話してくださったのは患者さんご本人でした
奥さんも体調を崩すことが多く
看取りまでは無理とのことでした
徐々に症状がでてきており
横になる時間が増えています
「家で死にたいなあ」
訪問看護師さんに思いをうちあけたそうですが
奥さんは「決めたことだから」と
考え直すつもりはないそうです
緩和ケア病棟の面談は
事前に受けておいたほうがよいので
病院の退院支援看護師さんが
段取りよくつないでくださったのですが
面談したからといって
入院予約をしたわけではないですし
いつでもお断りすることはできるのです
そのことをお伝えしても
奥様はそろそろ入院させたい
と
いつも思うのですが
人は一度しか死にません
初めての経験をしながら
いろんなことを感じ、考え、迷いながら
その気持ちも変わっていくものです
訪看さんとともに
お二人の気持ちの折り合いがつくように
支援していきます
好きなものがたくさんある空間に居たい
もちろん死に場所としてもですが
生き切る場所として
この患者さんが選んでいるのだと思います