がんの診断や治療


再発が見つかるまでの検査や説明


いろんな場面で医療者への

不信感と怒りを蓄積させてきた患者さん


通院している病院から

訪問診療の依頼があったときには

「クレーマー」のような情報もありました


担当することになり不安もありましたが

初診で患者さんの気に入らないなど

なにかあってもいいから言って欲しいと

事務長に言われ出かけました


こんにちは

初めまして 

ひまわりです

今日からおうちの主治医になります


ごあいさつを返してくださった患者さんは

物腰もやわらかく

ごくごく普通の方


内心ほっとしました



お話を伺っていると、病院や医師と

いろんな行き違いもあり

医療者とうまくいかなかったことがわかりました

それは全て

自分の病気のことを知りたい

できることなら治療したい

という気持ちからくるものでした



訪問診療では

薬の調整や検査等はもちろん

生活の中で必要な介護サービスなども整え

あとはひたすらお話をきいたり

私が話したり


でも多くは雑談

とにかくみんなで笑います


先生大好き

先生のおかげで元気になりました

がんばります!

前向きなお言葉が出るようになってきました



それまでは死ぬことばかりを考え

でも生きたい思いが本当は強いので

そこで気持ちがぐちゃぐちゃになり

でも

誰にも相談できず

話も聞いてもらえず


ときに医療者へその思いをのせて

ぶちまけたのかもしれません


出会った頃より笑顔が増え

外にも出るようになり

少し元気になった患者さん


先生の顔見たら元気になる!

と言われ

本気で冷蔵庫に自分の写真を貼っとこうか

と考え

それはいかん!

50過ぎのおばさんの拡大顔写真なんて

いかん!

と思い留まり


また来るから!

と笑顔でバイバイしました