ナーシングホームに入居している患者さん

神経難病で昨年秋後から

嚥下機能低下が目立つようになり


今年の春には誤嚥から肺炎になりました


以前から

状態悪化の際には

何も望まないと意思表示をされていて

吸引すらも拒否していましたが


肺炎になった時に吸引、酸素は希望されました

 

その後も

一貫して

死んでもいいから食べたい

窒息してもいいから食べたい


同じことを言い続けています



一方で看護責任者は

嚥下機能評価の結果から

「食べてはいけない」を言い続ける


まさに平行線です



食べたい!


食べれないでしょ!!!


バチバチにやり合いながら

結局動けない、大きな声がだせない患者さんは

言いたいことの半分も言えずにいます


嚥下機能をみながら

お口の訓練をするリハビリでは

嚥下機能障害に対して

食事は難しいというのは統一した見解ですが


担当するセラピストによって

少し歩み寄りが見られます


全く中止してしまう人

少し食べることを続けようとする人


でも施設スタッフや看護管理者は

食べてはいけない!

ここしか見ません


死んでもいい!食べたい!なら

なにかしてあげたいと思わないのかな・・


食べられないなら死んだほうがまし

死んでもいいから食べたい

ご家族はいないので決めるのは本人のみ


禁止する理由がわかりません




別の施設ですが

食べられなくなっている103歳の方は

ご家族の希望で食事を摂取しています


自分で食べられないので

口にスプーンを当てると

口を開く・入れる

といった方法ですが

食べています


誤嚥もしています

食べた後はゴロゴロ

ものすごく嫌な音が喉のところでします


それでも食べさせたい

というご家族



おそらく全ての人が将来

「食べられなくなる」可能性があり

その時どうするか?


この話をすると

「元気な時から胃瘻は嫌と言っていました」と

お話しされる方が多くなっているように感じます


当たり前の食事

これが難しくなった時

人工栄養をするのか?しないのか?

するならどんな人工栄養を選択するのか?


必ず直面する問題です


一番大切なことは

自分たちで考えること

そして、その考えを支えながら

より良い方法を提案して

一緒に考えてくれる医療・介護者とともに

みんなで決めることです