私が医師になり
患者さんやご家族に
一人で説明ができるようになった頃は
問い合わせがあれば
ご家族ならどなたにもお話していました
しかし
いつからか「キーパーソン」を決めるようになり
病院からはその人に説明
他の方へはそのキーパーソンから説明する
という方法に変わりました
先日私の患者さんがお亡くなりになりました
キーパーソンは新幹線で4時間以上かかる
遠方にお住まいの次男さん
週末には必ず面会に来てくださっていました
入居施設から車で15分のところに
長男さんが住んでいるそうですが
ご病気のため
連絡もしないで欲しいということでした
つまりキーパーソンの次男さんが
窓口になるというお話だったのです
しかし状態が急変し
次男さんに連絡した際には仕事の都合がつかず
すぐには行けないということでした
次男さんはお亡くなりになってから到着
この間、すぐ近くに住んでいる長男さんは
もちろん施設から連絡はいかず
ずいぶん時間が経ってから知ることとなり
もっと早く知りたかったと
おっしゃっていたそうです
キーパーソン
難しいシステムだと思います
時に
キーパーソンは近くの娘さん
でも連絡は遠方の息子さん
みたいな構図を指示されることもあります
各家族の関係が如実に表れますし
金銭的な責任者と
決定権を持った責任者が異なることもあり
結局
みんなに話さないといけないこともでてきます
とにかく
知らなかった‥‥
ということがないように
しっかりお話をして
キーパーソンから
情報が必要な皆さんに
時間がないことをお伝えいただき
早めに面会をしてください
と繰り返しお願いするようにしています