食道がんの患者さんの診療に行きました
ご本人は診療を希望していません
なので機嫌が悪い‥‥
娘さんは体調が悪くなった時のこと
急に状態が変わった時のこと
を考えて訪問診療を依頼したいと
ご家庭の事情も含めて
お話してくださいました
時間をかけてお話しを聞きながら
ときどき私からもお話しながら
少しだけ、場が和らいできました
その空間にはご本人のお姉さんも
座っていました
このお姉さんの介護を
何年もお一人でやってきたご本人
自分のことより
お姉さんとの生活
お姉さんそのものを守りたいのです
自分がいなくなったら
自分がみれなくなったら
お姉さんはどうなるのか
だから
自分の診療なんてどうでもよいのだと
私は感じました
少しずつ
距離を保ちながら
見守りながら
いつでも支えられるように
このご縁を大切にしたいと思います