自宅での介護が不可能になり
介護付き有料老人ホームに入居された男性
近所に住む娘さんが実家へ通い
お母さんの手伝いをしながら
介護に協力してきたそうですが
お母さんが腰椎圧迫骨折をしてしまい
介護ができないということで
今回の入居を決断されました
ご本人は「何でこんなところに入れるんだ!」
と初日からご立腹です
とにかく家に帰りたいと
「あんな食事はたべられたもんじゃない」など
施設からのサービス全般にもクレームをつけます
娘さんたちは
さらにそれを繰り返し代弁し、施設は伝えます
診療に対しても
時間を教えてください
から始まり
訪問診療なので渋滞や往診依頼等により
30分までの変動はお許しいただきたいと
繰り返しお話していますが
5分遅れると
「遅かったですね、今日は」とチクリ
あの薬はやめないのですか?
この薬は増やせないですか?
病状を説明して調整しているのですが
娘さんの中では答えが決まっているので
全てをその答えに導きたいのだと思います
もはや指図だなと感じます
家に連れて帰れない
連れて帰れるなら連れて帰る
誰も好きでこんなところに居るんじゃない
と施設スタッフには怒鳴り
何をされたわけでもないのですが
「おかゆが冷たくて硬いのですが、施設に言うとまた父が虐められて放置されるので。先生から話していただけませんか?」
などと言ってきます
疲弊しているのは施設スタッフ
数人で何十人もの入居者さんに対応しています
ありがとう
と言う言葉をかけ
こういうふうにやってもらうことはできる?
と会話の中でお願いすれば
きっと伝わると思うのですが
しじ
さしず
おねがい
伝え方で伝わり方は大きく変わると思います