通院

私もがん患者なので

その大変さはよくわかります


往復の道のり

待ち時間

なぜ?と思う「結果は次」と言われ再受診

とにかく時間がかかります


身体がつらければ

それはさらに苦痛になります




訪問診療のご依頼を受けた患者さんのお話

初診の時、経緯を伺っていると

B病院の予約が来週入っていることがわかりまし



このかたは肺がん、脳転移があり

ずっとA病院で治療をしてきました

訪問診療への紹介もA病院からです


「肺がんの治療も難しい。脳転移は広がり、薬の効果も認められない。麻痺もでてきており、通院も難しくなってきているのでお願いします」

という経緯でした





A病院通院中

休日に痙攣を起こし救急車を呼んでいます

慌てたご家族はA病院に通院していると言わなかったのか

A病院が受け入れできなかったのかわかりませんが

B病院へ搬送されました

「脳の腫瘍が原因の痙攣です」


抗痙攣剤を処方され

次の予約を取って帰宅しました



その予約がこの予約です



???????


B病院には肺がんでずっとA病院に通院している

その話はされたそうです


なぜB病院の先生は

A病院に

「おたくの患者さんがうちに運ばれました。

痙攣に対して薬を処方しておきました。

よろしくお願いします」と

話さないのでしょうか?




麻痺があり

車椅子に乗せるのも大変な状態で

B病院から帰宅する時は

本当に大変だったそうです


私が訪問診療初診で伺ったときは

さらに麻痺が進行していました


直にB病院の医師に電話をしてみました

「脳腫瘍もありますし

出した薬の効果もみながら痙攣のコントロール

をした方が良いかと思います」

と••••


専門科の医師なら容易に想像できるだろう

今後の経過


通院が難しいことは

すでに周知の事実


それでも来いと言われれば

素直に行くのが患者です


知っているからこそ

予測できるからこそ

配慮して

調整する必要がありますし

それができるのが医師でしょう




あなた!

患者さんへの配慮が足りん!

「診てあげる」なんて思ったら

大間違いや!!!!!


と電話をきってから声に出して言いました



※予約はキャンセルし、ご自宅で痙攣の治療をおこないながら緩和ケアを提供しました

2週間で旅立たれましたが、ご家族は共に時間を過ごすことができたこと、辛かった症状が和らいだことで「よかった」とおっしゃっていました