がんが進行すると

いろいろな症状がでてきて

患者さんの生活が変わります


できなくなることも増えるので

お手伝いや

生活の工夫が必要になります


よく知られている

医療用麻薬による

痛みのコントロールはもちろんのこと


それ以外にも

倦怠感、浮腫、吐き気、食欲低下、不眠、痒み


いろんな困り事が出てきます



何が原因かを突き止めて解決する

これが基本ですが

100%解決できないことの方が多く


軽減を目標に緩和治療をしていきます



よく「指示」を求められますが

患者さんの状態が悪くなればなるほど

事前の指示が難しくなります


なぜなら

症状は複雑な病態からきているので

何を優先して解決すべきか判断が必要だからです



緩和ケア病棟勤務の時には

病棟看護師さん


今の訪問診療の現場では

訪問看護師さん

がその最終判断をしてくれます



もちろん医師も一緒に考え

いろんな状況、状態に対応できるように

対処法を考えるのですが


夜中、休みの日など

24時間対応してくださるのは看護師さんです


事前にいろんな状況に対する

「指示」を出しておき

現場で使っていただく


緩和ケアの質は

看護師さんに大きく左右されます



解決すべきことを見極め

どの対処法でいくか決める


ここまでできる看護師さんがいてくださると

ケアの質はグッと上がります



看護師さんには

いつも感謝しています

ありがとうございます



一方で

見極めができない

薬のこともわからない


「医療用麻薬は劇薬です。

気をつけて使わないと息が止まりますよ」

と本気で説明してしまう看護師さんもいます


ある程度の質が保たれ

どこにいても緩和ケアが受けられるように

なるといいなと思います