ここのところ体力が落ち


食事もしっかり摂れなくて

動くと息苦しくなるので


肺がんが再発したのではないか?

そう心配している方がいます


訪問診療の依頼があり

お話を伺いながら生活を立て直し


再発の可能性については

検査を受けることで

しっかり向き合うことにしました


それが患者さんの希望する方針です


在宅医としては

診察の結果、肺がんを疑う所見はなし


しかし現状の症状の

はっきりとした原因がないため

CT等の検査を受けて

もう少し調べてみてもよいと賛成しました


そこでいわゆる「大きな病院」に紹介しました


①レントゲン

②CT

③説明

と3回受診するように言われ


1回目の医師はレントゲンでは異常がないが

詳しく調べないとわからないとのことで

CTを予約


2回目はCT撮影のみ


3回目は1回目の医師と別の医師が

CTの説明をしました

CTでは異常がない

体力の低下については

自分で努力するしかない

このままでは本当に動けなくなるかもしれない

あなたは生きたいのか?

もし、これから再発したとしても

今の体力では治療できない

そもそも高齢で治療を望むかどうか

もう一度考えるべき

どちらにせよ

このままだと死んでしまうよ

••••



若い先生で

かなりの勢いでこのようにおっしゃったそうです

患者さんは泣いていました


患者さんに内容は伝わっています

異常が見つからなくてよかったとも

おっしゃっています

なのに泣いていました


再発していないなら

頑張ったら動けるかな?

息苦しいのはなんでかな?

がんじゃなければ苦しくても動いていいの?


患者さんの不安はたくさんあり

そこを解決していくためには

時間も必要なのだと思います



異常はない

そう説明した若い医師に傷ついてしまったこと


聴く力

伝える力


大切です