体調を崩し入院した方が
食事を摂る事ができず
ご家族の希望で
経鼻経管栄養をすることになりました
リハビリを行いながら
経口摂取を目標にしていましたが
嚥下機能が低下してしまい
経口は危険という判断でした
退院と同時に訪問診療が開始となり
主治医になりました
1週間に3回
ご自分で管を抜いてしまいました
はっきりと
やめてください
痛い
と繰り返し訴え
私の手を掴み
爪を立てて抵抗されました
ご家族は
頑張って!と手を押さえて励ます方
その後ろで目に涙をためて
苦しそうに見守る方
いろいろです
管が鼻から喉へと通過したところで
一旦手を止め
「このまま続けますか?」と問うてみましたが
ご本人は
やめて!やめてください!いやっ!
お一人は
がんばって!少しだから!
すぐに痛く無くなるわよ!
もう一人は
無言です
○ご家族でよく話し合っていただきたい
○ご本人のお気持ちも聞いていただきたい
○ほとんどの人が食べられなっていく
ことをお話しして
管は入れました
もう抜かないで!という思いと
嫌なら抜いてしまうよねという思い
私だって人間です
手首の爪痕の痛みより
気持ちが辛い一日でした