がんの治療はもうしない
そう決めた患者さんが
在宅医療を選択されました
痛み
吐き気
倦怠感
薬を使いながら
症状緩和がおこなわれ
穏やかな時間が過ぎていました
ある日
急変し
喉にチューブを入れられ
心臓マッサージされ
看取りとなりました
望んでいたのでしょうか
時々
できることは全部やってもらいたい
そうおっしゃるご家族はいますが
やっても効果がなく
むしろ患者さんの苦痛になることは
私はその「全部」にはいれません
最期の時間は
ゆっくりと過ごしてもらいたいと
いつも思っています
たとえ急変でも
だからこそ
ゆっくりと過ごしてほしい