患者さんのお宅に診療に伺い始めたときは
治療中でした
緩和ケアの必要性も感じていない状況で
治療に向かって
その先にある「治癒」に向かって
ただただ治療医の後をついて走っている
そんな状態でした
息切れしていましたし
故障だらけで
一度立ち止まり
休んで立て直さないと
すぐに倒れてしまう
そんな状態でしたが
治療医が主
なかなか私の言葉は届きません
でも
突然の治療医からの
「治療はできない」発言で
緩和ケア=看取りという思いで落ち込んでいる
患者さんやご家族との仕切り直しとなりました
死ぬための医療ではない
生きることを支える
そこを何度もお話し
できることを精一杯やっていただけるように
サポートしました
お別れする時がきてしまいましたが
ご家族もそれぞれのお気持ちで
それぞれのやり方で
共に過ごし
見送りました
たくさんのありがとうをいただき
胸がいっぱいです
後日
ご家族に会いに行ってきました
寂しいですね
時間が必要です
とご両親
わかります
もちろんです
お父さんは
私たちの車が見えなくなるまで
見送ってくださいました
何度も何度も頭を下げて
手を振り続けてくださいました
また会いに行きます