緊急訪問した時の話です
ずっと治療をしてきました
よくなる
がんが消える
仕事に戻れる
主治医はそう言って治療していました
訪問診療に紹介されたのは
24時間点滴をしているので
その管理のためでした
初めて会った時
私はたくさんの問題に気づきました
でも
治療のため
治るためと思っているので
患者さんにとってもご家族にとっても
それは問題ではありませんでした
すぐに
主治医は治療ができない
効いてない
あとはどんどん痛くなるから
在宅医療の先生たちにしっかり痛み止め
してもらって
残り時間は一週間から3週間くらい
そう言ったそうです
患者さんは
痛くなる?
悪くなる?
死ぬ?
その思考が頭から離れず
辛いと言います
いつも横になって目を閉じています
痛いのは嫌
怖い
なんとかして
そんな気持ちも話してくれました
いろいろ話をして
少し表情が穏やかになってきました
今日は
締め切った窓を開けて
秋の風を感じてもらいました
「気持ちいいですねー」
少し笑ってくれました
空も青くて綺麗なんですよ
「カーテン開けて見せてください」
けっこう笑顔でした
小さくガッツポーズです
青空や気持ちの良い空気
当たり前のことすら感じることができないなんて
勿体ないと思うのです
生きているのだから