以前、在宅クリニックの先生から

輸血が必要な患者さんを紹介していただきました


その方が亡くなったとお手紙をいただきました


ご家族に支えられ

最期の時までAさんらしく

一家の「母」として存在されていた様子が

その手紙からよくわかりました


数日の関わりでも

ずっと「どうされているかな?」と

患者さんのことは気になります

だからこうした手紙はとても嬉しいです



Aさんには

緩和ケア病棟ではなく

一般病棟に入院していただきました

輸血を行い

そして2泊3日で退院されました



貧血を改善するための輸血はもちろんのこと

お話を伺うと細々とした悩みや心配事があり


大きな問題としては

「約一ヶ月、まともな排便がありません」と!

慣れてしまってて・・・と笑っていましたが


「笑い事ではないですよ」と

一枚レントゲンを撮らせていただき


便がどんな状態になっているのか実際に見ていただきました

動かなぬ証拠です


そして下剤を組み合わせ

退院までに大量の便を出すことができました



ベッドに横になってばかりで

「終わり」を常に意識し

少しの痛みでも

ものすごく恐怖心を持ってしまい

医療用麻薬を頻用していました

便秘の原因のひとつは医療用麻薬です


痛みをコントロールすることはとても大切

ですが

薬を上手に使うことも大切です




痛くない


それなら動きましょう

やりたいことがあるなら

やりましょう


せっかく薬を使って痛みがないのに

寝ているなんてもったいない


そこまで悪くない!

たしかに限りはある命ですが

Aさんが思っているより

まだまだ時間はあるのです

私は現在の病状を血液検査と画像所見から

説明しました




そこからAさんは生き生きとされ

ご主人とでかけたり

お孫さんたちと出かけるようになりました


二度目の輸血入院のときは

別人のように明るくて


「フラフラするから、貧血が進んでいるのよね

輸血したら治るかしら」と

明るく前向きでした




余命宣告されてから一年以上生きることができ

半年以上

とても良い状態で

Aさんらしく過ごされました


ひまわり先生に会わなかったら

私はとっくに死んでいました


そう言って、たくさんの感謝のお言葉をいただきました


こちらこそありがとう

Aさんに会えてよかった