「キーパーソン」が誰か?
というのが時々カンファレンスなどで
話題になります
キーパーソンには
患者さんと一緒に
もしくは患者さんに代わって説明を聞いたり
入院の手続きをしたり
病院からの情報を他のご家族に伝える役割をお願いしています
ご本人が決められないことを
代わりに決めていただくこともあります
この「キーパーソン」
全く患者さんの病気のことを知らない方がなってしまうことや
患者さんとは何年も会っていないという方がなってしまうことがあります
地理的な点から(住んでいる所が)一番病院に近いから
とか
仕事の融通がきくから
という理由でキーパーソンになっている方もいます
そして遠方にいるけれど
誰よりも患者さんのことを思い
心配しているかたにも
このキーパーソンを通じて病状や治療方法、治療経過が伝えられます
病院は、ほかの方からの問い合わせには原則として答えず
全て「キーパーソン」を通してお願いすることになっています
私は患者家族としてこの仕組みに痛い目にあいました
遠く離れて暮らしていた大好きな祖母が
死んでしまう状態だと知らされることなく
いきなり 「亡くなった」と伝えられたのです
キーパーソンは親戚の人、祖母の甥っ子でした
キーパーソンは「よくわからない」という理由で
病気のこともなにもかも病院や医師に「お任せ」でした
詳細を伝えることができなかったのは何を伝えるべきか
どう伝えるべきかがわからなかったからだと思います
なので私はキーパーソンだけでなく
ご家族や知人の方の情報も伺い
「ほかに病状を聞きたい方がいたらお話します」と声をかけます
伝言ゲームって、どんどん答えがずれていくものです
自分が伝えることは可能な限り自分の口から正確に伝えたいと思っています