在宅クリニックの仕事で訪問しているSさん

100歳の女性です

 

お宅に伺うといつもと様子が違います

 

   デイサービスに通うことが楽しみで

   デイの日は朝5時前から準備をされていました

   その日も夕方までデイでした

 

「私は役立たずです

皆さん、いろんなことをしています

ちゃんと社会の役に立っています

私は何もできずぼーっと座るだけ、役立たずです

目も見えにくいし、足も立ちません、手も細かいことができません

皆さんのように折り紙をしたり

家事をすることができないのです

 

もう眠るように逝きたい

お荷物になっています

どこか悪くなってないですか?

眠らせてください」

 

デイでの手作業をする際に

周囲についていけなくて傷ついてしまっていました

 

周囲はおそらく70代から80代の方が多く

Sさんよりはずっと若い方です

 

Sさんは「ご自宅からそこまで行くこと」がまず大切なのだということをお話しましたが

悲しそうな表情は変わりませんでした

 

過ごす場所の変更が必要ですが

そこもやっと見つけた居場所です

 

どんな方も安心して歳をとり

安心して過ごすことができるようになるといいなあと毎日感じています