患者さんの自宅へ訪問診療に行きました

患者さんは待ちかねていた!
と言わんばかりに私を招き入れます

医者ってわかっていると思いますが
私の腕をつかんで
メモを見せます

んっ、んっっ!!

以前書いた脳出血で失語のある患者さんです



平仮名を覚えたての子供のような文字
3つの「用件」が書いてあります

読みにくいし
単語だけでは何をメモしているのかわからない


思い当たる言葉や短文を
言ったり書いたりしながら
1時間かけて
書き出しました

それでも彼女の言いたいことの
半分もわかってあげられない

用件はいずれも彼女の病気とは関係なく
つまり在宅クリニックの私たちには
関係のないこと


それでも目を真っ赤にしながら
「ここまででてるの」
と悔しそうに顔を歪めながら
言葉を探して伝えようとする彼女を
置いて出てくることはできませんでした


同行した看護師さんも
一生懸命書き出してくれました

看護師さんにケアーマネージャーさんへの
伝達をお願いしました

ケアマネさんからは
聞けば聞くだけどんどん言いますから
キリがないですよ
私も初めは聞いてましたけどね
わからないし、ほんとキリがないんで
・・・

    話を聞き出して仕事増やさないで!
 とは言わなくても言いたそうだったみたいです



空振りしている感覚
なんだか眠れませんでした

医療も介護も
患者さんや患者さんの生活、生き方
患者さんの周りの環境、人
そこも含めてサポートしないと成り立たない

そう思います

同行した看護師さんが
私と同じ熱量だったことが救いでした