ご家族の希望で
患者さんご本人には
詳しい病状は説明されていません
緩和ケア病棟に転院したときには
絶食
食べてはいけません!と説明を受けていました
私が担当になってからは
病状を見直し
どうしたいのか?
なにがしたいのか?を再度伺い
食事を再開しました
3週間ほど好きなものを召し上がり
外出もされ
「良い時間」を過ごすことができました
しかし少しずつ腫瘍が大きくなり
食事を摂ることが難しくなってきました
ご本人は
せめて点滴くらいして欲しい
食べられないのに
点滴もしないんじゃあ干からびる!
病状からは点滴もしないほうがよいのですが
「何かしている」「してもらっている」
という納得はとても大切なこと
受け持ちの看護師さんも同じ意見です
ほんの少しずつですが
滴下する点滴が
患者さんの気持ちを落ち着かせてくれています