ご家族からお電話をいただきました

 
ご主人をご自宅で看取った奥さんからです
 
亡くなったご主人は若い時に難病を患い、障害認定を受けていました
アルコール依存症があり暴言暴力は日常茶飯事だったそうです
 
 
緩和ケア病棟に入院してしばらくしてから
暴力を受けていたこと
自宅での介護は恐怖心から考えられないことを打ち明けられました
 
娘さんは泣いていました
「怖い」と
 
ご本人は好き勝手なことを言い
連れて帰れ!
退院はいつだ?と迫ります
 
ご本人の希望よりご家族の気持ちを汲み取り
入院継続とすることになりました
 
でも、ある日奥さんから
「あんまり帰りたいっていうので・・・連れて帰ります」とお話がありました
 
十分準備をして
娘さんの気持ちも何度も確認し
 
自宅退院されました
 
退院の日は満面の笑み
外に出るとまぶしくて驚いていました
 
家ではやっぱり暴言を吐いたり
いちゃもんをつけていたそうですが
 
それでも衰弱した患者さんには以前のような圧はなく
 
娘さんも十分関わって介護をされたそうです
 
約7日で看取りとなったそうですが
ご家族の「連れて帰ってよかった」の気持ちが届き
久しぶりにうれしい気持ちになりました