肺がんの患者さん
息子さんと2人暮らしの女性です


脳に転移したことが原因で
意識レベルが低下し救急搬送されました


緩和ケア科の患者さんですが
緩和ケア科の主治医は
脳の症状がメインだったので
脳神経外科の医師に診察を頼みました

点滴の指示なども脳外が出し
一旦脳外の患者さんとして入院となりました

脳の腫れがひき
意識もしっかりとして
なんとか歩けるようになりました

リハビリも始まりました


元の生活は難しく


転院先を探しているあいだに
今度は脳梗塞を発症

さらに状態が悪くなってしまいました

がんが進行すると血が固まりやすくなり
脳梗塞が起こりやすくなります

そんなことわかっていたはず

予測できることを見据えて
転ばぬ先の杖となり

患者さんやご家族が望む方向へ
先導し
誘導することも大切です

時には急ぐ必要もあります


脳外の患者だから〜と言いますが

「共診」すればよいこと

コミュニケーションをとって
相談して
患者さんのために全力で動くべきでした



結局
脳梗塞を発症してからは

脳外の主治医は緩和ケアの患者だから
もうやれることはないと

緩和ケア科からは脳外が治療してるからと

どっちつかずで2週間ほど放置

亡くなる日にやっと緩和ケア科に転科し
緩和ケア病棟に移ることができました
滞在したのは数時間

亡くなったとき
息子さんは放心状態だったそうです
こんなに早く?
家に連れて帰ってやりたかったのに‥‥



なぜ脳浮腫がひいて
歩けるようになったとき
少しでも自宅に帰れないか
息子さんに投げかけなかったのか?

なぜ転院先を探すことになった時に
緩和ケア病棟で受け入れなかったのか?


なぜ?なぜ?ばかり

病状が進行し
どうすることもできない症状が出現することもありますが
それに対処するのが緩和ケアの役割のはず

あまりにも無責任で腹が立ちます