「動けなくなったら入院します
それまでは自宅で過ごしたいです」
という患者さんは多くいらっしゃいます
動けない ・・・
病状にもよりますが、ある日突然動けなくなることよりも
徐々にできなくなることが出てくる、増えてくるという進み方の方が多いと思います
ご本人は
「まだ大丈夫!これくらい自分でできる」
ご家族は
「危なくて一人にさせられない」
こういった感覚のズレから
入院、在宅の選択が始まります
在宅医療は本当に進歩していて
「最期まで家で過ごす」ことは夢ではありません
でも
支えるご家族の不安や負担はゼロではありません
入院か在宅か・・・
そんな話題が出始め
それとともに病状が進むと
入院がいい
病院がいい
帰らなくていい
そんな発言が患者さんから聞かれるようになることがあります
以前の勤務先では 「あ・・・そう。帰らないのね、帰りたくないのね!」
と早々と切り上げ
「看取りの患者」という印でも押したかのように何もしなくなりました
患者さんの
「帰らなくていい」や「入院がいい」
の深いところにある本音に寄り添いたいと思います
患者さんにとって「迷惑をかける」ことが一番の苦痛です
だから遠慮したり
ご家族を思いやる結果そのような発言をされることもあるのだということを
みんなでちゃんと受け止め
で、どうする?どうしたい?
を考えたいと思います