がんの進行による症状に
食欲の低下があります

原因は
がんの種類にもよりますし
その進行具合
転移の有無や、転移した場所など
さまざまな事柄が複雑に互いに影響するため

これを解決すれば食べられるようになる!

という解決方法は難しいことが多いです


食べられないときに
「食べないと死んじゃう」
とか
「食べないと(家に)帰れない」
と言って
口に食べ物を運ぼうとするご家族がいますが

食べられない時には
逆に状態を悪くしてしまいます

緩和ケアの現場では
食べたいものを少しずつ
時間は決めずに

お茶碗やお皿の大きさ、数も減らして
患者さんの負担にならないように

が基本だと考えています

みんなで食べるといつもより
美味しく
たくさん食べられることもあります


全く食欲のない方が
カレーをペロリと食べることもあります

患者さんの状態を知り
合わせることが大切なのだと思います