父が認知症になってから
日々老いについて考えます

父は今こちらが話したことをきれいに忘れて
すぐに
「そうだっけ?」と何食わぬ顔で聞いてきます
今初めて聞いたわ・・と笑ってます


父は同じ話を何度も何度もします
毎回同じように話します


私は何度聞かれても
同じテンションで話します
初めて話すように
繰り返し

そして
なんど父が同じ話をしても
何度も聞きます
「へえー、そうなんだぁ」と
時に驚きながら、嬉しそうに、悲しそうに
初めて聞いたようにふるまいます

父が私が子供のころ
私をお姫様といい
膝に乗せ
いつもいつもたっぷりの愛情を注いでくれました

何度もお気に入りの本を読んでくれました
嫌がらず何度も

アルバムの中には
泣き虫でいたずらっ子な私

そんな私を大きな声で叱ることなく
見守りながら育ててくれた父

ヨチヨチ歩きの私の手を引いてくれている父
食事を手で食べながら
顔中にケチャップをつけてる私を見守る父

私が産まれた時から自立するまで
父が私にしてくれたように

私は父がいろんなことを忘れても
同じ話ばかりしても
トイレの失敗をしても

そんな父を
父がしてくれたように手を引いて歩きたいと
思います