緩和ケアを受けたいけれど、どこに行けばいいですか?
主治医に話してみましたが「そんなもの必要ないよ」と笑われてれてしまいました。どうしたらいいでしょうか?
という話を聞いたことがあります


患者の立場になってわかったことですが
病院ってわかりづらいし、いちいちめんどくさい。予約制と言いながら予約時間なんてあってないようなものだし、大きな病院は「紹介状」が必要。決められた曜日にしか診てもらえないし、こっちの都合なんておかまいなしに先生は移動しちゃうし。
病院嫌い!っていつも思います(余談)


よく聞かれるので「緩和ケア」についてまとめて私の考えを書いていきます


私の勤務先の緩和ケア外来で行っている業務は
○入院前の面談
困ってる症状などをきき、何ができるか、これからの方針をお話します。緩和ケア病棟に入院する際に確認しておきたいこともあるのでこの面談でお話します。

○緩和ケア(外来でフォローする患者さん)
仕事をしたり、日常生活を送りながら通院で緩和ケアを受けます。薬の処方、調整、リハビリ処方などを行っています。体調によっては入院の判断をしたり、在宅医療を導入します。抗がん剤など、治療をしている方も受診できます。

○緩和ケア病棟を退院した患者さんのフォロー
入院で状態の落ち着いた方は退院後、外来でフォローしたり、外来には通わず在宅医療にお願いしたり。そこは話し合って決めます。

○麻酔科関連のペインクリニック(癌性疼痛)
麻酔科医なので「痛み」の相談にのっています

○ご遺族の面談    
患者さんをみおくった御家族とはその後もお話をしていくことがあります。思い出を話したり、御家族のお気持ちを聞きます。処方が必要な時にはお薬の調整もします。


私が住んでいる地域では周りの病院、診療所、在宅医には緩和ケア病棟がある私の勤務先はよく認知されているので、緩和ケアを受けたい方や、受けるべき方はそこの医師たちからの紹介でたどりつきます。
紹介患者さんがほとんどです

が、
個人的に病院に電話をしてくる患者さんや御家族もいます。

(注)この飛び込み型は受け入れしない病院もあります。
例えば、ある医師の考えは、なんの情報もなく来られて、どうしろっていうの?だそうです。
でも、私は飛び込んでくる患者さんにはそれなりの事情があってのことだと思うのでお受けするようにしています。