いつも冷静でとてもしっかりした80歳の女性
肺がんで抜いても抜いても胸水が溜まり
息苦しくて動けなくなっています

肺の腫瘍は大きくなり
胸腔を占拠しています

せん妄になり
とても怒っていました

「殺される、あっちいけ」

仁王立ちで叫んでいます

せん妄の治療とともに
ゆっくりお話を聞きました

毎年検診を受けていたのにこんなことになった。ずっとリュウマチでかかってる先生には、異常なんて言われたこともなかった。
紹介された肺の先生は治してもくれない!
良くなるって言ったのに、こんなにしんどい。あんたたちは人の命をなんだと思ってるんだ!

話の大筋はとてもよく理解できる内容で
切なくなりました

殴ったり噛み付いたりしていましたが
薬も効いてきて
なんとか横になってもらうことができたので
背中をさすっていると

「ありがとう、もういいよ」

なんだかいつもの〇〇さんでした

思わず「〇〇さん、悔しいね」と私

「悔しい!たまらなく悔しい」と〇〇さん

心からの本音です