89歳男性
肺がんが広がり
息苦しいと感じるようになってきました

徐々に症状がでる場合
だんだん慣れてくるので
しんどさや辛さをさほど自覚していなかったり
表現できないことがあります
高齢の方の場合はもともと別の疾患が
あって何がどの症状かもわからないことがあります

そのかたも
しんどいね…というくらいでした

でも
みるからにできないことが増え
ぜーぜー言うので介護しているご家族が
「入院したら?」と、とても心配されていました

でも、ご本人はどうしても家にいたい!と

ご家族もできることなら家でみてあげたい
と言っていました
でも患者さんがあまりにつらそうで
そのままどうにかなりそうで
そんなときどうしていいかわからず
不安で不安でたまらない
だから入院を・・・・・・と

家にいたい患者さん
家で看てあげたいご家族

どうしてうまくいかないのでしょうね
なぜ入院という選択肢にいってしまうのか?


まず
まったく何も処方されていなかったので
医療用麻薬を処方し 
直ぐに使ってもらいました
薬効確認と
今後の薬剤調整のために
訪問看護を依頼し
すぐに入ってもらいました

見事に症状緩和され
ご本人もご家族もほっとしました
看護師さんがいつでも対応してくれることで
少し安心したようです

呼吸苦はどうにもならない
と思っている医師
酸素開始!
それしか指示できない医師もいるので
オピオイドが効くことを知って欲しいです

そしてなぜ入院するのか
なんのために入院するのか
そこを自宅では解決できないのか…

いろんなことを考えた上で
療養の場を決めるべきです