アドバンスケアプランニングとは
将来の意思決定能力の低下に備えて、患者さまやそのご家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合う過程(プロセス)
このアドバンスケアプランニングはここ数年、大注目され、たくさんの研修や勉強会、講演がおこなわれています
のに..
「プロセスが重要とされている」
はずなのに・・・・・・

できてないのです
患者さんの病気や、その状態によって
話す内容も変わり
1度決めたことも
また病期によって変化していきます
まさにプロセスを重んじるのです
点をつなげ
線にする
そしてその線をなだらかにつないでいく
その人の生き方を尊重しながら
【 例】
乳がん、脳転移あり
自宅で意識消失し救急搬送された
抗がん剤と全脳照射で状態は著しく改善
現在リハビリ中
今後は自宅への退院を目指したい
○状態が今後悪化する可能性に触れていません。治療の効果が出て一旦はよくなっていますが、今後のことを考えておく必要があります。
今回は効果が出ているが、すぐに痙攣がおきたり意識消失する可能性が高い~と医師はカンファレンスでは言っているのにそれを患者さんやご家族に伝えていません。
どう伝えるか、どこまで伝えるか・・・・・・
アドバンスケアプランニングの入口なのです。
【 例】
直腸がん、頚椎転移
放射線治療をおこないましたが効果はいまひとつでした。
頚椎の転移による脊髄損傷の可能性が高く、ベッドで寝ていることが望ましいと説明されています。
抗がん剤治療について説明され、するかしないかを決めるように言われました。
数日後、することに決め、主治医に伝え治療が始まりました。
しかし、副作用で食事がとれず倦怠感もかなり強くなりました。
このまま状態が悪くなる可能性があるとカンファレンスで意見が出ていますが、治療の継続についてや、今後状態悪化したときの対応などについては触れられていません。
アドバンスケアプランニングができないために
患者さんやその後家族が
突然なにかをつきつけられ
突然選択を迫られたりしています
医師達がもっと患者さんの立場にたった説明を行い
患者さんの生き方を尊重した治療を行うように
なってほしいです