約一年に緩和ケアの外来で会いました

不安でいっぱい
ため息ばかりついていました

83歳とは思えない女性

綺麗なブラウスにパンツをあわせ
ヒールのサンダルをはいて
素敵なバッグを持っています

一見
患者さんなのか
付き添いの方なのかわかりません

大腸がんの手術を受け
すぐに肺転移がわかり
抗がん剤を内服したところ
だるさ
食欲低下
なんとも辛くなりやめました

主治医にはやめたら半年と言われ
それでもいいのでやめたい!と
言ったところ

緩和ケアへ・・・・・・
紹介というよりは
やはり見捨てられたというか
切られたように感じていました

耐えなかった自分が悪いと

それから約一年
心は辛かったですが
体調は変わらず経過しました

「ひまわり先生のそばにいる」
が口ぐせでした

どこにも行きたくない
先生のところにいる…

少しづつ症状が進み
骨転移  脳転移

「先生そばにいてね」

お別れが近づくと
しきりに私の手を握っていました

私もしっかり握りました

1年間一緒にいて
お別れは寂しいですが

最初から
「その時がきたら眠るように逝きたい」
そればかり言っていたので

苦しくないように

寂しくないように


ありがとうを何度も伝えました


半年と期限を切られつらい毎日でした
あと何日と長いカウントダウンをしていました
それは自分が治療をしないせいだと
自分を責めることもありました

最期まで生き抜いたこの女性に
どれだけ多くのことを教えていただいたことでしょう

ありがとうございます