がんの治療をとことんやってきた方
常に治療をノートに書き留め

まだやれることがある!と突き進んできました

私の外来に紹介されたとき
その患者さんは
ぎっしり書き込まれたたくさんのノートを
みせながら
これが私の生きてきた道と言いました

しばらくして選択を迫られることになりました
抗がん剤をするかしないか

私はしない方に背中を押しました

それからもその方は好きなことを
思う存分され
やりきっていました

いよいよ・・・
しんどくなり
ご自分で決め
ご自分のタイミングで
緩和ケア病棟へ入院しました

毎日   「無」だと言います
やりたいこともない
行きたいところもない
会いたい人もいない


早く逝かせてくれ

3年前に余命2ヶ月と言われ
治療はしながらも
「死」への準備をし過ぎたのかと思います

目が覚めたら死んでるといいな

そういって
眠りにつきます