私がいま勤務している緩和ケア病棟は
以前はM女医が担当医でした

入院させる患者さんは
機嫌や彼女独自の基準で決めます
決して困っている、辛いからと言って
入院できませんでした

空いていても
気に入らなければ
「空いていません」「満床です」と断っていました

入院されても
目標はたてず
苦痛の緩和のみ

なので痛みがとれても帰りません

まさに
緩和ケア病棟=死場所でした

痛い!とのたうち回っている方も
ちょっと痛みます・・・と動けているかたも
鎮痛の指示は同じでした

たまに鎮痛剤の量を増やすくらいです

肺炎になったり
尿路感染症になっても治療はしませんでした

なので癌以外の疾患でたくさんの方々が亡くなりました

しかし
いまは違います
改革をして
正しい形に直しています

入院されたら目標を決めます
お家に帰りたい時は帰れるよう調整します

痛み止めもいろんな種類を使ってコントロールし

肺炎も尿路感染症も治療します

なので
以前よりは忙しくなっています


すると

忙しいのはねー
薬がいろいろになってややこしい

目標って言われてもねー

そんな文句がすぐにでています

改革というか
新しいことを始めると
文句をいう人がでてくるのは常です