最期の時

その方はお独りでした

今朝目覚めた時には目を開け
少し笑顔もあったようです


あとでお食事しましょうね...
そうスタッフがいうと、頷いていらっしゃったそうです

次にお部屋に伺ったときには
時がとまっていました


スタッフは
独りで逝かせてごめんなさい

そう言いながら
肩や腕をさすっていました

朝起きた時
寂しがりやのその患者様のために
テレビをつけたこと

少しは音がして
寂しくなかったかな…


そう反省しているスタッフの
なんとも言えない優しさに
とても嬉しくなりました

独りで死ぬということは
やっぱりさみしい事かもしれませんが

毎日お世話させていただくスタッフは
心から患者様を思い
大切にしています