大腸癌で手術をうけ切除し
その後抗癌剤治療をされた方のお話です

抗癌剤のあと体調が悪くなり
肺に転移したことも重なって
治療をやめました

そこで緩和ケア外来に来られました

綺麗にお化粧し
お洋服をきて受診されました

家事もできています

お友達とランチしたり
犬のお世話をしたり

いつもと変わらない日常生活だとおっしゃいます

ただ

あと……残りは......


その方は治療を止めるかどうかの決断の時
治療医から
治療をすれば○○
しなければ○○ヵ月と余命を告げられているのです

その期限をカウントダウンしてしまう患者さん

毎日とくに症状もなく過ごすことが出来ているのに
その期限から逃れることができず
恐怖に打ちひしがれてる状態です

知らなきゃよかった

とおっしゃいます

癌と生きていくことはとても大変なこと
確かに「いつか人は死ぬ」という
漠然とした「最期」よりは
少しはっきりと先を見据えていかないといけないのですが

たべて、眠れて、生活が出来ている毎日を
恐怖で台無しにすることはないと思います