私は医師になった時は麻酔科医だった
外科系の医師たちのことはよくわかる
切って治す
私もがんになった時にはお世話になった
83歳の患者さんの患者さんが退院する
訪問診療を入れたいということで
退院前カンファレンスに出席
医師から
手術で取りきれていない癌を
抗がん剤でタタク予定です
ご本人
先生には本当にお世話になりました
命の恩人です
今の私が抗がん剤をやったら
きっと弱ってしまいます
私にはまだやることがあります
だからこれ以上の治療はしないでおきます
‥‥‥
医師は沈黙のあと
また、ゆっく話しましょう
その後退院
治療はしないことになり退院された
先日の訪問で
「どんどん元気になるつもりだったのに
ちっとも元気が出ないの」とお話があったので
これからのお話をさせていただきました
表情を見ながら
ゆっくり
じっくり
命についての話をします
「私、先生好き!
はっきり言ってくれて
リアルな話が聞けて
本当に良かった
病院では
そんな話誰もしてくれなかったもんね」
私は時間についてもお話ししましたが
知ることができてよかったと
たいていの方がそうおっしゃいますし
そういう方にきちんとお伝えするようにしています
家を訪ね
最後まで主治医として体調も心も
全てお預かりするからこそ
膝を突き合わせ
知りたいこと
ききたいことを
話す
これも在宅医の大切な役割です
