死は悪いことではない!?「自然出産」に違和感

という、「自然出産」の教祖吉村正医師についての記事を読売の医療サイトに書いたところ、すごい勢いでツイートされているようです。

ネット上にはカルト的に「アンチ医療」を唱える人が結構いるみたいなので、どんなコメントがつくのか興味深いです。

なるべく自然に、なるべく妊婦自身の持つ産む力を引き出すことはとてもいいことだと思うし、「安全ならなんでも満足しろ」「産科医療は危機なんだから医療側の都合をきけ」という逆向きの極論(こういう人もそれなりにいます)もおかしいと思う。

でも、優生学(死ぬべき人を救うのは罪だと言っています)とジェンダーバイアス(女性は子どもを産んだら家庭に入れと言っています)の混じった「吉村思想」がマスコミに持ち上げられると、まともな産科医療を支えている人たちは「自然出産」アレルギーになってしまう。そういう意味で、吉村医師は日本のお産に自然とは逆向きな影響を与えているかもしれないのです。

何事も極端はいけませんね。
極端なのを持ち上げるのもね。