強い太陽の光をたっぷり浴びたトマトやピーマン、ナスなどの夏野菜は色がとってもカラフル!実はその色素そのものが栄養素なのです。
トマトの赤色はリコピン。
ピーマンの緑色はクロロフィル。
ナスの紫はアントシアニン。
カボチャのオレンジ色はベータカロテン。
それらはファイトケミカルという第7の栄養素で、抗酸化作用があり、体のサビをとってくれて、若返りの効果があると言われています。
そんな夏野菜の中でも、嫌いな野菜の代表格はピーマンとトマト。
僕も幼い頃はピーマンが苦手でした。
今回はこのピーマンとトマトの野菜嫌い克服料理を紹介します。
まずは「ピーマンの肉巻きロール天ぷら」。
子供が大好きなチョコレートは甘味とカカオ油脂でカモフラージュしていて、実はとても苦いのに食べられるのです。
そんな感じで、ピーマンも天ぷらにして、肉や塩こんぶの旨味でカモフラージュします。すると、ピーマンの苦味が気にならないようになるのです。
☆材料(10個分)
ピーマン 4~5個 120g
豚肉ロース薄切り10枚 180g
塩昆布 10g
天ぷら粉 50g
水 80cc(天ぷら粉の袋に表示してある分量)
天ぷら油 適量
<肉巻き1本分の目安>
豚肉ロース薄切り1枚
ピーマンの細切り 7本
塩こんぶ 7本ぐらい(1g)
☆作り方
(1)ピーマンを縦に細切りにする。
(2)肉は脂身の多い方を向こう側にする。肉の半分ぐらいまで、塩こんぶを均等に並べる。
(3)その上に、ピーマンの内側を上に向けて置いていく。
(ピーマンのツルっとした方が下になるように)
(4)肉を手前から巻く。
(5)巻き終わりを下にして、ギュッと上から押さえる。
(6)水で溶いた天ぷら粉をつけて、160度の油で4分ぐらい揚げる。真ん中で切ると、渦巻き模様ができているよ。
次は「手しぼり生トマトの冷たいスープ」。
トマトには透明な薄皮が表面を覆っていて、虫や水分蒸発から実を守っています。
ところがこの薄皮は硬いので、食べるとトマトの苦味を際立たせるのです。
この薄皮はさほど、ファイトケミカルが含まれていないので、湯むきなどでむいても、トマトの栄養が取れて、食べやすいのです。今回はポリ袋に入れて、つぶし、漉して、旨味と栄養がいっぱいのスープにします。
☆材料(3人分)
トマト中4個 640g
塩 小さじ1/2
砂糖 小さじ1(フルーツトマトなど甘味が強い場合はナシ)
エキストラバージン・オリーブオイル 大さじ1
モッツァレラチーズ1袋(100g)
☆作り方
(1)トマトは8ツ割に切って、ヘタを取る。
(2)トマトをポリ袋に入れて、手で握りつぶす。
(3)漉し器(目の細かいザル)に入れて、ヘラで押しつけて、漉す。ガクに近い青い箇所、皮とタネなどの硬い部分を取り除き、トマト果汁だけにする。
(4)果汁を味見して、塩、砂糖、オリーブオイルを加えて良く混ぜて冷蔵庫で冷やす。
(5)トマトスープが冷えたら、器に盛り、モッツァレラチーズをトッピングする。