『創職男子』の明日のために今できること -9ページ目

『創職男子』の明日のために今できること

初めて○○した時のことを覚えていますか?

こんにちは!

早いものでもうすぐ春ですね。

しかし、今日は寒すぎて嗚咽がでそうです。

ちょうど一年前、こんなことがありました。

それはそれは、嗚咽がでそうで耐えられない出来事です。

あの時はただ、ただ...




(一年前にさかのぼる)





通年のこと、この時期は仕事が忙しい。

連日、あれをやれだの、これをやれだの。

期限が迫っているが人的、物的リソースが不足する状況が続いている。

お役所と同じで期末までに終わらせなければならない仕事が山のようにある。

お偉いさん達は、毎年この状況をみてなんとも

思わないのだろうか、不思議で仕方が無い。

somtanはただの平社員。

周りは超のつく高学歴で、働き蜂に輪をかけたようにマジメ揃い。

だれも上に文句を言わないのである。

いや、文句なんぞ思いもしないという素晴しい従業員だ。

対比してずぼらな自分がダメ人間に思えてしまう。


そんな繁忙期に、AED講習会が開かれた。

AED、つまり自動体外式除細動器。

駅や学校、ビルなど、最近では至る所で見かける、

電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻す医療器械。

昔一度、教習所で心臓マッサージの体験学習をしたことがある。

社員全員が受けなければいけない講習会ではなかったが、

未だ若輩者として上司の命を受けてここにいる。

仕事が他に溜まっているので、正直乗り気ではない。

somtanは会議室についたころにはすでに40~50人が集まっている。

時間通りだが少し申し訳なさそうに後ろの方の席にすべりこむ。

はじめは、心肺蘇生に関する医学知識とともにAEDの役割を

プレゼンテーションされる。




~~~~AEDの使い方~~~~~

1.周囲の安全確認
2. 意識・反応の確認
3.応援の依頼
4.呼吸の確認
5.人工呼吸
6.胸骨圧迫
7.AEDの電源ON
8.電極パッド装着
9.ショック実行

一連の流れは体験した方が早いということで演習に入る。

部屋の前のスクリーンには手順と共にセリフが着いている。
 
トレーナーの方はもちろん、これの一連の手本を自然体で見せてくれる。



【AEDの使い方】

まず、周囲の安全を確認

「周囲の安全確認、ヨシ!!」

倒れている人にかけより、肩を叩く。
(上半身だけのマネキンがおかれている)

「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」

反応が返ってこなければ、

「意識なし」

周囲に通りがかりの人がいると想定し、

「だれか、来てください!!倒れている人がいます」

そしてもう一人のトレーナーが近くにかけよる。

通行人に向かって

「人が倒れています。119番とAEDをお願いします」

通行人はAEDをとりにいく。

あごをあげて気道を確保し、呼吸の確認

「見て、聞いて、感じて」

これを5~10秒以内で行う。

呼吸が無ければ、人工呼吸を2回行う。

そして胸骨圧迫。

心臓よりも体の中心ぐらいに手を当てて、

肘を突っ張ったまま体重をかけるようにして

救助者来るまで30回圧迫する。

AEDが到着したら電源を入れる。

電極パッドをマネキンの右胸あたりと左脇腹にあてる。

誰も体に触れていないことを確認する。

「離れてください!!」

AEDのアナウンスにしたがってショックを実行する。

以上。


この一連の流れを二人一組で実践していく。

カギカッコはセリフである。

少々、臨場感をもって演習に挑まなければ意味が無い。

見ていれば要領は分かった積もりだが、

セリフや手順を間違えてしまいそうと思ったので

最後尾に並んで様子を伺うこととした。


トップバッターは普通セリフなど覚えきれないが、

さすがは超マジメな高学歴集団。

落ち着いてマネキンンに駆け寄って、トレーナーに注意を受ける。

「交通事故などの場合、周りを確認せずに駆け寄ったら

2次災害になりますからね。前の手順をみて一つずつやってくださいね」

猪突猛進とはこのことかと思った。

somtanも気をつけなければ恥をかいてしまう。

人の振り見て我が振りなおさねば、ただの阿呆。

注意深く後の実践者を観察した。


次の人は学者風貌のBさん。

Bさんは、小さい声で周囲確認を怠らなかった。

が、事態は急変する。

「大丈夫ですか!!!!大丈夫ですか!!!!」

なぜか、ここだけ声がすごく大きい。

演技力で言ったら0点だ。

急におっきい声を出されたら倒れている人もビックリする。

その次のCさんはチョイ悪オヤジ風の人。

ちょっと照れ隠しでカッコつけた感じでことを進める。

しかし、人工呼吸のときは様子が変である。

普通は額とアゴを支えながら気道確保するのだが、


Cさんは右手でアゴをクイッと押し上げる。

キスするかのように。

「あっ、そこはもっと丁寧に両手でしてくださいね」

すかさず、トレーナーに注意を受ける。

somtanは心の中で独り言つ。

Cさんあきませんよ、そんな私生活の夜じゃないんですから。

またCさんは注意されてちょっと不服そうな顔をしたところが絶妙である。

周りは腕を組んで真剣に一部始終を見ているのだから、この微妙な空気感は堪えがたい。

でも笑っては不謹慎だ。


Dさんは大柄な体格

しかし彼も変な行為をする。

胸骨圧迫の際にあれほど肘を伸ばしたまま体重を掛けると教えてもらったにも

関わらず、必死に肘を曲げて腕の力だけで押そうとする。

あなたの唯一有利になるかもしれない体重、ぜんぜん生かせてません。

ふんっ、ふんぅ と言っているばかりで、マネキンはペコペコしない。

(ちゃんと押せたらペコっと音がする)


10人目ぐらいからは順調に周りだし、次々と演習を終えていった。

しかし、上には上がいる。

Eさん、見るからにマジメ一筋。

はじめから、恥ずかしがらずにやる気がみなぎっている。

証拠に声も大きい。

しかし、思いっきり間違えた。

「だれか、来てください!!」と言うべきところを

「だれか、助けてください!!!!」

セカチュウか、君は。

(セカチュウ=世界の中心で愛を叫ぶという映画のワンシーン)

君が助けんでだれが助けるんだ、とツッコミたくなる。

それでもトレーナーは微妙に間をおいて

「誰か来てください、でお願いします」

その返しはナシでしょう。

somtan、舌を噛み切りそうになりました。

笑ってはいけない。

それでも腹が痙攣するので、嗚咽に近い演技をして誤魔化さざるをえない。

最後はsomtanの番だ。

間違うポイントは抑えたしセリフも覚えた。

トレーナーが頷く模範演技だ。

完璧だった。

その後、ペアになった相方に交代しsomtanがAEDを持っていく。

油断していました。

AEDを呼ばれる前に傍まで持って行ってしまい、

「あっ、それちょっと早すぎでしょ」とトレーナー。

よく見ると相方さんはまだ人工呼吸すらしていませんでした。



おしまい

by 人の振り見て我が振り見失うsomtan


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