じゃーん。買っちゃいました。
Volvo V60

これ、somtanのものではありません。
父が買っちゃいました。
地道に努力してきた結晶ですね。
子供や家にお金がかからなくなり、定年して
やっと手にした自分へのご褒美でしょうか。
写メを送ってきて嬉しそうに見せびらかす
ところなんて、子供のようです。
マシンガンのように次から次へと話が続く続く。
そして、ちょい意地悪なsomtanは父にこう問いました。
こんなええクルマでどこ行くの?
すると、父は答えました。
墓参りに行くんや...と。
意外なその答えに
「クルマといっしょに自分のお墓にいったらあかんよ」と、
スピードの出し過ぎにクギを刺すように切り返しました。
この何気ない会話があとから、ジワジワと重みのある
内容だったと思えてなりません。
父はクルマが欲しかった、
というより
カッコいいクルマに乗って家族でお墓参りに行く、
その事を一番望んでいたのではないか。
もちろん、クルマを運転する楽しさや
外車に対する憧れもあったんだと思います。
当初、somtanが勧めていたのでMiniやAudi A3
なんかも、あちこち見て回っていたようです。
若かりし頃の父の運転は荒く、
ハンドルを握ると人が変わるタイプでした。
運転が好きだったんでしょう。
だから、今回はもちろんスポーティーな
クルマを買うものだとばかり思っていました。
が、最後に決めたのは大きめのワゴン
そんな大きなクルマがなぜ必要か。
別々に暮らして10数年になり、
家族みんなが揃うのは年に
4回ほどのお墓参りです。
父はその時を毎回楽しみにしているようです。
事実、先週お墓参りのために実家に帰ったときのことです。
クルマが納車されたばかりにも関わらず、
道中はほとんどsomtanが運転しました。
自動車保険も変えてsomtanが乗れるようにして、
運転させたかったみたいです。
ハンドルを握ったら離さない人が、
することではないですね。
片道1時間半の道程で、クルマについて
あぁでもない、こうでもない。
どこそこのディーラーはどうだったと
世間話ばかりしましたが、それでも父はいつもより嬉しそうでした。
このときやっと気付きましたね。
父は体験を買ったんだと。
高価なクルマ、移動のためのクルマ、
加速のいいクルマ。
欲しかったのはいずれでもない。
息子と家族とみんなで楽しい場を
提供してくれるクルマです。
カッコいいクルマならミーハーな息子も
たまに乗りに帰ってくるだろうと想像したかもしれません。
また、BMWやAudiはこの円高にも関わらず一切値引きしないそうです。
どう思います?
somtanはそれはそれでいい事だと思います。
クルマはとてつもなく多くの技術者や工場の人間が
毎日毎日、考えて、汗水流し、コスト削減して作っています。
もしあなたが販売する仕事に携わったとしたら、
それを安売りしていいですか?
不景気だから仕方が無いことですか?
まず、はじめにできることはその商品の体験価値を
お客さんに最大限に伝えることです。
アパレルでも電化製品でも、サービスも同じです。
逆に消費する立場ならどうでしょうか。
あなたは、最近なにを買いましたか?
例えばあなたは傘を買います。
それはどんな傘ですか?
雨をしのぐだけ。
忘れても気にならない、
コンビニの安い傘
高価だけれど、雨の日に
出かけたくなるような
気分がぱっと明るくなる傘
安かろう悪かろうはもうやめにしましょう。
デフレの世の中ですが、安価なものを求めたり
価格競争に集中するのは、双方に望ましい姿ではありません。
体験価値を買いましょう。
そして体験価値を売りなさい。
by 10数年後にボルボを貰いたいsomtan

