以前 義父がまだ元気だったころ、冬になるとほぼ毎日といってもいいくらい
ブロードを作っていた。
当時家族とも同居時代。夕食となると暖炉に火がつき、圧力鍋に骨つき牛肉、人参、セロリ、玉ねぎ、ポテト、などを入れてブロードを作る。
それに小さなパスタを入れて、パルミジャンチーズを入れて食べる。
週2〜3回はそれを食べていたと思う。
また〜〜〜!という感じである。
それにもちろん赤ワイン。
Montepulciano d'Abruzzo とか Ciro とかの1.5Ltのボトルがどんと置かれ。
コップ並々に次いで飲むのだ。
シェパードと狼のハーフの大きな番犬がいて、大理石の床の家に入り、中庭のドアの近くに寝そべる。
毎晩毎晩 テーブルクロス、第一の皿、第二の皿、コップ、フォーク、ナイフ、スプーンが置かれ、食事の後は、
テーブルクロスごとパンくずとか床に落とし、床をきれいに履いて、テーブルクロスをかけ、センターに飾りを乗せる。
みんなでカードゲームに熱中した時期もあった。
そのあと義父が脳梗塞で倒れて料理をしなくなり、義母が作るようになったが、それほど頻繁でなくなった。
そして義母も次第にあまり作らなくなる。
その後、家をリフォームして、3つの家となる。
そして皆別のところに住むようになり、週末とか集まった時だけ作るようになった。
しかしクリスマスイブには必ずトルテリーニ&ブロード。
今年は義妹さんが作った。
今まで他の人が作ると口を出していた義父ももはやそんなことをする元気はない。
懐かしい味となってしまった。
よし、今週は私も作ろうかな。
コンソメキューブではなく、骨つきにお肉を買ってきて。
クリスマスといえば、24日に家族(近い親族だけ)集まりトルテリーニ&ブロードを食べて、プレゼント交換。
石鹸類とか香水、セーター、お花などがメインなプレゼント。
UN PENSIERINO(気持ちばかりのもの)。
私の日本の家では、無駄にならないもの、本当に使えるものを考えすぎてサプライズがない効果なプレゼントが多かった。
最初はイタリア式がいい!と思い。
次第に無駄なものが多くもったいないなと思い日本式がいいと思い。
今となっては両方気持ちはわかる。
年とともにお花とか、石鹸とかチョコレートとか家にたまらないものが嬉しくなる。
そして夜中に教会のミサにいき、イエスキリストの誕生を祝う。
しかしこれも最近は行かなくなった。家の目の前が教会なので、鐘の音だけ楽しんでいる。
そんなこんなのイタリアのクリスマスももう20回目近い、、、。
月日が経つのは早いものだ。
子供が小さい頃は、なんだか騒がしく忙しくしていたが、高校生にもなるとすっかり落ち着いて家は静かなもの。
そしてブログを書いて振り返ったりする余裕も生まれてきたのだった。