それは80年代の
終わりくらいから始まった。

国を上げた大騒ぎである
バブル景気真っ盛りの中

いや、それが終焉を
迎えようとする兆しの中

人の意識の目覚めを促すような
たくさんの新しい考えが
世の中に現れ出していた。

もちろんそれは60年代の
米国で起きたムーブメントの
流れを汲むものでもあったが
ここでは割愛する。

さて「意識の目覚め」とは

抽象度の高い言葉だから
人によっては何じゃそりゃあ、
かも知れない。

「実際一体何が起きるのよ、
すぴさん」

と聞かれそうなので
少し話すとそれは

これまでの信念体系の中にある
善悪、美醜などの判断の基準が
広がり

より本質的なものへと
変化していくことだと
私は捉えている。

本質とは何か、についても
また別の機会に説明するから
待っててね。

さてその意識の目覚めは
個人にとっては
価値観の変化による
生活の、人生の変化として
現れる。

その目覚めを
「進化」と呼んでもいいと
私は思う。

それは、仕事、お金、住環境
人間関係、自己表現、健康など
人生すべての領域に
当然ながら影響を与える。

「目覚めさえすれば
人生は良くなる」

そう信じあなたは
それを求めるかも知れない。

だがいつもそうだとは
限らないのが面白いところだ。

なぜなら
目覚めとは強烈な内側にも
外側にもある光で
自分自身を浄化するような動きであり、

そのプロセスにおいて
一時的に闇、痛み、苦しみ
を経験することも
あるからだ。

断っておくがこの闇を経験する、
は必須ではない。

簡単に、楽に、喜びと共に
または淡々と
ただただ光へと戻って行って良い。

だから目覚めに痛みや、苦しみ
と言った闇が必要だとは
思わないで欲しい。

事実と違うからだ。

だが、もしもあなたの中に
特に無自覚な闇が居座っていたとしたら
それは光を求めて動く。

それがあなたやあなたの人生を
大きく破壊するような動きに
なることもありうる、ということだ。

また、あなたの意識が
目覚めてしまったにも
関わらず

それに逆らうかのような
動きをすると
それは外からの強制的終了の
ような形で

闇が実現化してしまうことも
ある。

怪我、病気、離婚、リストラ、
子供の問題、

などでこれまでの人生が
崩壊するかのような
出来事が起きることもある。

だが覚えていて欲しい。

あなたが経験する
どんな体験も
実はあなたを目覚めさせる
光の方向へ向かっているのだと
いうことを。


さて、目覚めの過程において
あなたはこれまでのあなたを
構成していた

あなたの価値観
あなたの好み
あなたがあなたをどう思っているか

をある意味捨てていかなければ
ならない。

それがスムースに
変化させられる人もいれば
愛着ある習慣の末の執着から

また脳や人間の傾向である
ホメオスタシス
=現状を維持しようとする働き
に流されて

変化を受け入れるのに
時間がかかる人もいる。

意識の目覚めを手伝うと共に
こう言ったケースも助けるのが
ヒーリング(エネルギーワーク)である。

私の例を話そう。

かつて音楽プロダクションの
社長でファッション、音楽、芸能の
交差する世界で活躍していた私は、

美食とシャンパンと
テキーラ、

欧州のスポーツカーや
ブランドの靴、服、バッグ
セレブやステイタスある人たちとの
社交の日々のある日、

偶然、
または運命の出会いにより
最初の大きな目覚めが起き

この世界の本質を
垣間見せてもらうことになる。

1994年。

「今夜はブギーバック」が
ヒットしているその真っ只中のことだった。

それをきっかけに
無自覚のうちに価値をおいていた
それらをすべて手放して
1998年には日本を離れ
霊的な探究の旅に出ることになったのだった。

それは内側からの招待であった。
神からの招待、宇宙からの招待と
捉える人もいるだろう。

それが故に
自分に有無を言わせることなく
会社も社交もステイタスも
スムーズに手放すことができた。

物の世界から精神の世界へと
移行することを決め実行したのだ。

私が垣間見た世界は
この世界がいかに美しく
やさしい場所であるかを
ただただ教えてくれたからだ。

そして私の実際の変化を
外側からの知識による
支えというのもあった。

それは
Youtubeやインスタグラムなどの
SNSのないその当時
以下のような書籍たちだった。


ジェームス・ラヴロック
「ガイア理論」

ドクターアンドルー・ワイル
「ナチュラルメディスン」

ライアルワトソン
「生命潮流」


と言った科学的(医学含む)な
ものの見方に基づく考え。


シャーリー・マクレーン
「アウトオンナリム」

バシャール
「宇宙存在からのメッセージ」

足立育朗の
「波動の法則」

江本勝

「水からの伝言」

などなど。
これは今サッと思いつく
ごく一部である。

それらを読み進めながら
目から鱗がポロポロととれ
気づきが生まれ
目覚めて行った時期は

当時パーティガールかつ
音楽プロダクションを経営していた
私にとっては

芸能人が、パーティーが、
売上が、作品が、彼氏が、結婚が、

みたいなところでは
絶対に味わえない
広がりとワクワクを感じる
時期であった。

今回あさぎさんからのご縁で

「創世縁日」

へ行くことになって
久しぶりにこの感覚が
蘇ってくるのを感じている。

昨日あさぎさんが
ガイア理論からの文明移行の図を
講座でシェアしていたが、

これは千賀一生氏の著書
「ガイアの法則」からだと思われるが

この千賀氏に大きく影響を
与えたのが前述した

最初に紹介した
環境科学者でもある
ジェームス・ラブロック氏の
「ガイア理論」である。

パーティガールだった私が
最初にこの考えに出会った時には
衝撃だった。

それは

地球とは

「一つの大きな生命体であり
生命と無生物環境が密接に相互作用しながら
地球環境を調節し、生命を維持している」

というのが
柱となる考え方だ。

ここを抑えずして
ただ

「これからは日本の時代だ」

というメッセージを受け取ってしまうと
戦前からの選民意識にしか
聞こえないだろう。

このガイア理論と並んで
ライアル・ワトソンの発見、言語化した
(実際は観測されていないという説も)

「100匹目の猿 現象」

もすごい。

これは遠く離れた場所にいる
1匹の猿が芋を海水で洗う
という習慣を身につけたことをきっかけに

何千キロも離れた場所にいる
別の猿の群れの一匹もまた
同じ習慣を身につけ
それがひろがった。

という話だ。

それは何を意味するだろう?

勘の良い方はお分かりだろう。

つまり一人の人間の意識の目覚めは
距離に関係なく他者の意識の目覚めに
貢献する、ということだ。

これは最近では
「量子力学」的な見地から
語られることも多い。

しかしこれは実際の
量子力学を学ぶ科学者たちからは
非難ゴーゴーだったりする。

が、なんでも良い。

(笑)

最近ではわりと何気に
受け入れられているような
これらの考え方は

30数年前には
衝撃的に新しい考えだったのだ。


実際のところは
事象が先で
説明は後、だと私は思うからだ。

科学とは後付けで
説明を必要とする人間の
生み出したものかも知れない。

英語に

「Been there. Done that」

という言葉がある。

直訳すれば

「あそこも言ったし、あれもやったし」

意訳すれば、

「すでに経験済みだから
これといってワクワクしないんだよね〜」

みたいなことかなと思う。

そしてここ20年くらいの
私の周りの新しくやってきた
スピリチュアリストに対しての態度は
正直そんな感じだった。

ネイティブアメリカンの儀式を受け
エジプトピラミッドの中で瞑想し
UFOを呼び
龍の世界を意識で尋ね
マヤ文明の長老と旅し
アマゾンの奥地でシャーマンに導かれ
アヤワスカをする。

インドのアシュラムで
料理をしながらパジャン
(神を讃える唄)を歌い

タントラで
聖なる男性エネルギーに
貫かれ、

ドラムの音で
一晩中トランスで
踊り続け、

いや、マジなトランスだから。
(笑)

満月の向かって
身体の中に音が通るように
遠吠えし

泣きながら歌う。

自分の使命がわかり、

未来の地球のビジョンを
一晩中語り合い

夢で見たリトリートセンターの
建設をすすめる。

宇宙人が夢枕に立つ。

ペガサスが迎えに来る。

完璧な静寂の音を聞く。

たくさんの目覚めと
超越体験、
一体感の体験と
時にオカルト的で

そしてそのどれもが
私の変容を手伝ってくれた。

 



そうして私の探究の旅の時期は
ある日終わり、

私はただただ目の前の一人の
癒しと目覚めを手伝う
癒しと目覚めの技術を伝授する

しかも仕事として
お金をもらって、
そこから税金を払う
普通の社会人となった。

なぜなら
私たちが癒されたり
目覚めたりするために

わざわざアマゾンに
行かなくてもいいし
(行ってもいいし)

グルの伝授を受けなくていいし
(受けてもいいし)

と言うことがわかったからだ。

ただ部屋の中に
時に一人、時に集って
自分の内側に意識を合わせ

心を開放し、癒し、
変容が起きることで

世界を旅することなく
目覚めることができると
言うことを知ったし、

それをお手伝いすることに
コミットしたからだ。

その使命を生きることを
決めたからだ。

それからの私は
パワーストーンもつけず
パワースポットも行かず
神社さえも時々。

そんな感じでとにかく
普通に生きてきた。

YouTubeと
ちょっとオシャレと
美味しいものに興味がある
普通の初老として
生きてきた。

(もちろんティーチャーとしての
仕事は続けていたけれど)

楽しかった。

しかしまたここに来て
新しい人たちと繋がり

「光の柱を立てる」
「エジプトが」
「日本人が」

などと言う話を聞いて
少しはさっきの

「Been there, Done that」
的態度はあるものの、

それでも
かつてワクワクしかなかった
その時の広がる感覚が
また今ここに戻って来ている。

とは言え私自身は
たんたんと粛々と
自身のやるべきことを
日々やっていくだけだ。

それでも12月22日の冬至に
大阪で吉田昂史君の主催する

「創世縁日」に参加できることを
楽しみにしている。

まだチケット
買えるらしいよ!



写真は初のエジプトにて。

アムステルダムで
スチャダラやソウルセット
メンバーと合流して遊んだ後

エジプトで聖なるツアーに
参加し

ピラミッドを貸切にして
瞑想したりした。

1995年くらいか。




それにしても
長い文章読んでくれてありがとう。

今日はコメント返せそうだから
心動いたら一言残してって〜✨