あなたの声を聞かせてよ

自分の才能に気づき
発信を始めたあなたは、
喜んでそれを世界には
分かち合うことを始める。

人がそれに共感し、
喜んでもらい、
あなたは満たされることを
知るとともに
あなた自身の才能に
確信を持つ。

そして本当の課題は
そこからだ。

恋愛初期のような
夢から醒め、
気持ちが落ち着いてくると、
自分の才能
感じれば感じるほど、
ブログやFacebookで
それなりのいいね！
しかつかない自分の投稿に
あなたは虚しくなってくる。

こんなことを続けて
何になるだろう？

しかも
いくら共感してもらっても、
いくら認めてもらっても、
1円にもなっていない。

あなたは苦々しく思う
かもしれない。

そして多くの人が
ここで発信を止めてしまう。

歌うことや踊ることを
やめてしまう。

そしてあなたの頭が、
お金を稼ぐこと、
明日のご飯代を稼ぐこと、
に集中せよと
言いだしてくる命令に従う。

愛や創造性、
本当の才能でなどは
ご飯が食べられないのだ。

私はよしもとばなな
のようにはならないし
村上春樹のようにもならない。

米津玄師になんて
夢のまた夢だ。

それ以前に
人気ブロガーにだって
なれないのだから。

だからどうした！
と私は言いたい。

あなたがここに
文章書くのは、
ブログを書くのは、
歌をアップするのは、
あなたの生きる意味の発露。

どんなに未熟であっても
あなたがここにいることの証。

もちろんそんな
証なんてなくても
あなたは生きている。

だから何もしなくたって
いいんだよ。

だけどね、
今それ諦めなくても
いいんじゃない。

誰も見ていなくても、
誰に読まれなくても、
あなたは踊り続けていいし、
描き続けて、
書き続けて良い。

そしてもっと多くの人に
見てもらいたい、
読んでもらいたい
と言うその気持ちを、
自分の小さな子供のような
大事にして、
育ててやっていい。

方法を見つけて
行動して良い。

そのために
努力してもいいし、
たくさんの時間を
使っていいのだ。

それは自分の価値を
認めること。

たとえあなたに
これっぽっちも
才能がなかったとしても、
それを続けて良いのだ。

諦めたあなたの
虚しさでぽっかりを
開いた胸の中には、
ごく甘のケーキやアルコールが
流し込まれていく。

いや、アメリカやアジアの
長期にわたるテレビシリーズに、
耽溺することかもしれない。

それはそれでいいよ。

だけど私は
そんな最中であっても
あなたに、筆をとって欲しい、
マイクを握って欲しい、
どんな形でもいい、
あなたの声を聞かせてよ。

ここで待っているから。